橙(ダイダイ)

狭い庭に橙(ダイダイ)の木を植えています。

この木は、私たちが大阪から岡山市へ引っ越して来た時に一緒に持ってきました。というのも、大阪で橙の苗木を買って狭い狭い庭へ植えていたからです。もう、この地へ引っ越してから約30年にもなるのですね。

毎年、たくさんの実をつけるほど大きく成長してくれました。大きくなりすぎて茂りすぎに気づくと、枝をバッサバッサと切ります。適当に風の通る隙間がないとアブラムシなどが大量に発生します。

冬、健康に過ごせるのは、このダイダイのお陰かなと思います。ダイダイのビタミンCが風邪のウイルスから身を守ってくれているようです。

ところが、最近は田舎へ植えている種なしユズもたくさん実をつけ始め、冬に種なしユズの実を活用することが多くなって来ました。種なしユズは小さいので、半分に切ると片手で絞れます。香りが良くて、汁も少なめで一度に使い切ることができ便利です。

ダイダイの場合は、大人数で鍋を囲む場合たくさんのポン酢が必要な時に、ポン酢代わりに活躍します。また、酢醤油を作り置きする場合に、ダイダイ酢が活躍してくれています。

我が家のダイダイの木について

ダイダイ楽天 の木を植えておくと、秋から冬にかけてその果汁で料理を楽しむことができるからです。鍋物のポン酢代わりに、酢の物、サラダにも重宝します。柚(ゆず)と違って果汁がたっぷりとあります。

橙(ダイダイ)の実はすぐに落ちないで、翌年の夏まで着いています。そして、不思議なことに橙色からまた緑に変化するそうです。そこで、回青橙(かいせいとう)と呼ばれるそうです。私はまだ、緑色に変わったところは見ておりません。

夏の橙には、昨年の大きな実と今年の小さな実が仲良く一つの木に着いているわけです。だから、代々よく繁栄するということで縁起のよい木とされています。

橙(ダイダイ)の葉っぱには、チョウチョが卵を産みます。家の橙(ダイダイ)には、黒アゲハが卵を産みます。そして、5月頃でしょうか、チョウチョが庭先を優雅にひらひらと舞ってくれます。これも季節感を味わえて嬉しいことの一つです。

橙(ダイダイ)の木には、棘があります。大きい棘ですから、枝の剪定、枝の処理、実の収穫の時には注意が必要です。

橙の実は、お正月の鏡餅の上の飾りとして使われます。代々栄えるようにということでしょうね。しかし、小さい実を選んだとしても家のはかなり大きいので、橙にあう鏡餅は相当大きな餅にしないといけないようです。

橙(ダイダイ)の実から果汁を絞る

1個の実の大きさは直径7~8センチと大きいです。半個の果汁で酢の物ができます。

橙(ダイダイ)の果汁の絞り方

  1. 橙(ダイダイ)の実を横に半分に切り、レモン絞り器で力を入れて橙(ダイダイ)を回転させながら押しつけます。この時力のない人は、切り口の種がぎっしり詰まっている所に包丁をいれます。(×印、もっとたくさんの切り込みを入れてもいいです)
  2. 出てきた果汁には、小さな種が落ちていますから、ザルでこして使います。

手作りポン酢の作り方

材料は、ダイダイの絞り汁 500ml、しょう油 500ml、みりん 100ml、昆布約10cm、かつお節 25g

ダイダイをタワシを使って綺麗に洗います。ダイダイを横半分に切って絞りますが、その前に切り口の周囲を2~3cmほどピーラー楽天 で皮を剥いておきます。そうすると、皮の渋みや苦味が果汁に入りにくいようです。

それから、横半分に切ったダイダイをレモン絞り器などで絞ります。そして、ビンなどに材料を全て入れて、冷蔵庫で3ヶ月保管しますと、馴染んでおいしくなります。半年は大丈夫です。

橙(ダイダイ)酢の利用法・調理法

上の写真は、ヤーコンと玉ねぎのダイダイ酢サラダです。

  1. ヤーコンの皮をむいで銀杏切りにします。ダイダイ酢をふりかけてさっと混ぜてヤーコンの変色を避けます。
  2. 玉ねぎをスライサーでうすくおろし、塩もみしておきます。
  3. ヤーコンの中に、塩もみした玉ねぎを水洗いした後によく絞って混ぜます。
  4. マヨネーズ、しょうゆで味を調えます。酢が足りなければ、ダイダイ酢を足します。

基本的には、酢の代わりに使います。(大根おろしにダイダイ酢と醤油をかけてよく食べます)

ゆず、すだち、かぼす、シークアーサーなどに比べてもダントツに果汁が多いです。しかし、香りやうまみは、それぞれにいいところがあるので、使いわけをされるのが一番だと思います。

家のダイダイの木で、今年は約40個ぐらいは収穫できたのではと思います。まだ、木に10個ぐらいは残っています。酢の物を毎日食べますが、常にダイダイ酢を使うつもりでいないと木に残ってしまいます。

4月ぐらいになってとると、もう果汁がほとんどありません。だから、冬の間に鍋物、サラダ、酢の物、お漬け物などに使い切りたいと思います。

橙でマーマレード

橙の絞り汁だけ使うのはもったいないので、マーマレードを作ることにしました。苦味と香りが橙特有のものですね。冬に一度は作りたいものです。

橙を3個、白砂糖を300g用意します。

1.橙をよく洗ってから、へたを切り落とし四つ割りにします。皮と実に分けて、皮は水に浸してアクを抜きます。

2.皮を薄切りにしてから、また水に浸しておきます。水を3回かえ、よくアク抜きできたら、ザルに入れて水切りをします。

3.鍋に湯を沸かしたら、2.の橙を入れ強火で5分ほど煮ます。ザルに上げて水に浸けておきます。

4.実の方は、種と薄皮の袋を取り除いておきます。この時に出た汁も使います。

5.鍋に白砂糖と4.の実と汁を入れます。水を少し足しても良いです。

6.最初は中火で、その後弱火で約20分煮ます。良い硬さになったら火を止めます。

7.冷めたら瓶やタッパーに入れて、冷蔵庫で保存します。

橙(ダイダイ)の効能

花や葉は香料として使われるようです。花の香りはとても上品な香りがします。

実は酢やジャムに使われます。果皮には、ペクチンが多いので果肉といっしょにマーマレードにすると良いそうです。酸味はクエン酸で、疲労回復に効きます。カリウムは、体の塩分を排出してくれるので高血圧の予防になります。ダイダイは、動脈硬化、糖尿病、がん、老化に効くと言われています。

漢方では橙皮(とうひ)といい、去痰薬、健胃薬として使われます。青い実は乾燥して、健胃、去痰、排膿、緩下剤として使われます。

キキョウの花
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15