銀杏(ぎんなん)

銀杏(ぎんなん)は、銀杏(いちょう)の木の実です。

不思議なかんじです。(しゃれのつもり、「感じ」と「漢字」をかけているのですよ、わかったかな) 銀杏という漢字は、「ぎんなん」とも「いちょう」とも読むのですね。

イチョウの木は、秋の紅葉の王様でしょうか。紅葉すれば、黄色というよりも黄金色に光り輝き、その存在をみんなに知らしめます。山の緑の中に大きく真っ直ぐに伸びたイチョウは、神社の脇にもよく植えてあります。神々しい木、迫力ある姿に尊敬の気持ちすら持ちます。イチョウはシンボルツリーとなりますね。

ところが、実がなる木雌の木は、実が落ちるとその臭いに辟易という方も多いと思います。種を守るためのイチョウの智恵なのでしょうね。でも、人間はひるまずにその種の栄養をいただきます。

寒さに向かう折り、このギンナンの実は、神様からの貴重な贈り物だと思って毎日5粒ほどいただいております。無くなったらおしまいで、来年の秋またお願いします、ということになります。

ギンナンについて

イチョウには、雄の木と雌の木があり、雌の木にギンナンの実がつきます。イチョウの木の葉の切れ込みが浅いものが雌の木とか言われていますが、どうでしょうか。

さてさて、ギンナン楽天 に栄養があるということで秋の終わりにギンナンの実を知人宅の庭で拾ってきました。ギンナンの実って特別臭いのですよ。あの排泄物に相当する位の臭いなのです。火箸を使ってビニール袋へ入れて来ました。

直接手で触ると、かぶれる人も多いと聞きますから、ビニール手袋や軍手、または火箸などを使って拾ってください。

銀杏(ぎんなん)の実の効率の良い取り出し方

バケツにギンナンの実入れて、しばらく水につけておくという方法をよく耳にしますが、私もこれを試したことがありますが、効率が悪かったです。

そこで、少々臭くてもがまんできる人、あまりかぶれ症で無い方は、もっと手っ取り早い方法があります。

  1. ギンナンをビニール袋に二重に入れ口をしばります。十分余裕があるように量を調節します。ギンナンの量が多いと、ビニル袋が破けてしまいますから。
  2. 長靴をはいて、ビニール袋の上からそっと踏みます。実際にやってみれば、踏みかげんが分かると思います。「ぎゅるっ」という感じで果肉から種がはずれる様子が足に伝わって来ます。全体に踏み込みます。
  3. 今度は、ビニール手袋をはめて、種(ギンナン)だけバケツへ拾って入れます。
  4. バケツに水を入れて、ビニール手袋でギンナンについた果肉を落とすようにかき混ぜながら洗います。水を換えながら完全にきれいになるまで洗います。
  5. そして、ギンナンを乾燥させれば、店で売っているような白くてきれいなギンナンのできあがりです。果肉は、土に埋めておけばよい肥料となるでしょう。

水につけて何日も置くと臭いにおいが辺り一面に漂うので、周りにも迷惑です。上の方法だと1~2時間もあればできるので気に入ってやっています。実が乾燥している場合は、実を水につけて柔らかくしてからの方がいいでしょうね。

銀杏(ぎんなん)の殻の取り方(電子レンジを使って簡単に)

銀杏(ぎんなん)は、固い殻に入っているので、まずこの殻を破らないと食べられません。

フライパンなどで炒って食べると、香ばしさも加わって最高においしいでしょう。しかし、毎日となると手間が大変です。

簡単な方法をテレビでやっていました。私も電子レンジを使うこの方法を使っています。

  1. 封筒(使い古しのものでよい)にギンナンを一人約5粒の計算で入れます。口を軽く折ります。10個から15個ぐらいを入れます。
  2. 電子レンジに入れて、強で1分30秒前後かけます。バン、バンと二回くらいはじけたところがちょうどよい時間帯でしょう。
  3. 取り出して、殻が破れていないものは、ぎんなん割り器などを使って割ってください。私は、ワイルドに歯で割ったりしていますが、歯が欠けたりしたら大変ですね。

秋の採れたての頃は、きれいな翡翠色(ひすいいろ)ですが、年を越す辺りから黄色になってくるようです。茶碗蒸し、いろんな料理の飾りにギンナンは重宝しますね。

もちもちっとした食感とかすかな甘さ、わずかな苦みがおいしいです。少し塩をふって食べる方もいます。薄皮はやはり食べた方が栄養があるそうです。

銀杏(ぎんなん)の栄養・効能

銀杏(ぎんなん)には脂質、糖質、たんぱく質、ビタミンA・B群、ビタミンC、鉄分、カリウムなどが含まれています。

昔は結核の時によく食べられていたそうです。銀杏(ぎんなん)が、肺を温めて咳・痰に効くと分かっていたからです。

銀杏(ぎんなん)には、膀胱括約筋を強くする成分があり、夜尿症や夜間頻尿にも効くそうです。滋養強壮、強精効果もあるようです。

銀杏(ぎんなん)中毒に注意

銀杏(ぎんなん)は、食べ過ぎると消化不良や死ぬこともあります。

1988年に「4'-メトキシピリドキシン」という物質が関与していることがわかったそうです。この成分がビタミンB6の働きを阻害し、ビタミンB6を欠乏をさせ、中毒を起こすと考えられています。

大人は毎日5~10粒までが適量だそうです。

5歳未満のこどもには食べさせない方がいいでしょう。ぎんなん中毒の70%が5歳未満のこどものようです。

5歳以上のこどもは5粒まででやめてください

*5歳の子が50個のギンナンを食べ、6時間後に意識消失、ケイレンの症状を起こしたが命はとりとめた例があるようです。

*2歳の子が15個のギンナンを食べ、死亡した例もあるようです。

*日本には70例のギンナン中毒で22例の死亡があるようです。

サプリメント、イチョウ葉について

イチョウ葉のサプリメントの広告をよく目にします。

イチョウ葉は、記憶力や認知症などの改善に効くというもので、加齢による物忘れが多くなり、不安を抱えている方々に人気のようです。サプリメントの使用は、よい結果が出る場合と、副作用が出る場合があるので、医師や薬剤師などの専門家の意見をよく聞いてから、試した方がよさそうです。

高齢者では、生活習慣病を持っている方も多く、様々な内服薬を日常的に服用されている方がいます。薬効のあるものとの飲み合わせで副作用が出ることもありますから、特に注意が必要です。

イチョウ葉の効果・効能は

イチョウ葉には、加齢による物忘れや認知力、認知症、糖尿病性網膜症、緑内障、月経前症候群(PMS)、めまいに効果があるとされています。効果は人によってまちまちです。集中力、記憶力、脳や手足の血行改善にも良いと言われています。

イチョウ葉のサプリメント、摂取時の注意

品質の確かな物を求めてください。まれに鉛を含んでいる物もあるそうです。

妊娠中の摂取は、早産や出血が長引くこともあるので注意が必要です。

副作用として、胃腸の不調、頭痛、便秘、アレルギー反応などがあります。特に危険なのは体内での出血・くも膜下出血などです。

抗血小板薬・抗血液凝固薬(アスピリン、ワーファリン、ヘパリン、イブプロフェンなど)や血小板凝集に作用するハーブ(にんにく、ジンジャー、高麗人参など)と一緒に摂取すると出血する可能性が高まるそうです。また、抗痙攣薬、インスリンを使っている人も要注意だそうです。

銀杏・ギンナンを使った料理

銀杏の炊き込みごはん(4人分)
米3合、ギンナン20粒ぐらい、昆布10センチ1枚、酒大さじ2、塩小さじ1/2
銀杏入りかきあげ(2人分)
ギンナン10粒、パプリカ(赤、黄)を各1/4個、小麦粉小さじ2、揚げ油は適量、衣は卵1/2、冷水は卵と合わせて1/2カップにします。小麦粉1/2カップ、天つゆは市販の本つゆ50mlに水100mlを合わせる
銀杏とごぼうのピリ辛炒め(4人分)
ギンナン約40粒、ごぼう1/2本、しょうゆ大さじ1/2、豆板醤小さじ1/2、サラダ油小さじ1、塩こしょう少々
銀杏とエリンギのバターしょうゆ炒め(2人分)
ギンナン8粒、エリンギ1パック、にんにく1片、ネギ1本、バター10g、オリーブオイル小さじ1、しょうゆ小さじ1
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更新日:2020/03/15