緑茶

緑茶は、ずいぶん前から胃がん予防に効くと聞いています。緑茶に含まれるカテキンが、活性酸素を取り除いてくれるそうです。

また、緑茶は中性脂肪を低下させる働きもあります。緑茶の幅広い効能・効果について、「ためしてガッテン」で放送していました。ダイエット効果や便秘の解消などの効果もあるようです。

緑茶・掛川茶の飲用で、癌死亡が日本一少ない掛川市

静岡県掛川市は、がんによる死亡率が日本一少ない市で、(人口10万人以上の市町村)それがゆえに、高齢者の医療費も全国平均より20%以上も少ない、驚きの市です。

また、掛川市は静岡県の平均と比べて、心疾患での死亡者が15%ほど低く、脳血管疾患での死亡者方が30%ほど低いそうです。

その健康の秘密は何かと調べたら、地元の名産である掛川茶でした。地元の人達は、1日に10杯以上、濃い緑茶楽天を飲んでいました。

その掛川茶は、普通のお茶よりも濃くて濁っていて、日当たりの良い場所で育てられているために渋味があります。そこで、その対策として、「深蒸し」という製法が編み出されたそうです。「深蒸し」で、長時間蒸すことで茶葉の組織がぼろぼろになり、様々な栄養成分が出やすくなるようです。

掛川茶をすぐに取り寄せるわけにはいきません。家にあるお茶を使うには、すり鉢茶にするとよいそうです。掛川茶と同じ効果が期待されます。

すり鉢茶の作り方: すり鉢にお茶の葉を2g弱入れ、熱湯を小さじ1杯ほど足して、すりこ木で1分ほどすります。ペースト状になったお茶の葉に、熱湯を200mlほど加えて１分ほど置き、茶こしでこすだけで完成です。

「ためしてガッテン」のお勧めでは、大き目のコップで1日3杯（600ｍｌ）ほど飲めばよいそうです。

コーヒー・ミルで茶葉を挽くと、すり鉢ですったお茶よりも、カテキンや食物繊維、ベーターカロテン、ビタミンEなどの栄養成分がたくさん摂れるそうです。

すり鉢でするほどの手間がかかりませんが、コーヒー・ミルを持っていない人は使えません。味はすり鉢茶よりも濃くて、おいしいお茶とは言えないようです。まさに、良薬は口に苦しのようです。

抹茶は、すり鉢茶とほぼ同じ程度の栄養成分となっています。

お茶と牛乳を一緒に摂ると、効率よくカテキンを体に吸収できるそうです。30%アップになるようです。カテキンは、分子量が大きいのですが、牛乳の脂肪分がカテキンにくっついて、スルンと血中に入るのではと、考えられています。

掛川茶のように濃いお茶には、ベーターカロテン、ビタミンE、クロロフィルが含まれているそうです。緑茶には、カテキン類、カフェイン、ビタミンCなどの栄養素が含まれています。

癌の予防: お茶に含まれているカテキンは、活性酸素を除去する働きがあるので、癌をはじめ万病を予防する力があると言えます。また、ピロリ菌を殺菌するので、胃潰瘍や胃がんも予防するそうです。

悪玉コレステロールを下げる: お茶に含まれているカテキンが脂質代謝を改善し、血中コレステロール、中性脂肪値を低下させるそうです。その結果、メダボリック症候群や動脈硬化の改善・予防に大きな効果があります。
ダイエット効果: 緑茶をたくさん飲むと、ダイエット効果が表れたそうです。食物繊維のせいでしょうか。
便通がよくなり、腸内に善玉菌が増える: 便の半分は、腸内細菌の死骸だそうです。善玉菌をたくさん持っていると健康に繋がります。緑茶には食物繊維も含まれていて、排便を改善する効果があります。善玉菌の少ない人は、緑茶をたくさん飲むと、善玉菌が増えるそうです。
殺菌・抗毒作用: お茶に含まれているエビガロカテキンが、殺菌・抗毒作用を発揮して、コレラ菌、赤痢菌、O-157、風邪ウイルスをやっつけます。

その他にも、カフェインを含んでいるので、利尿作用、ストレス解消、覚醒作用などがあります。ビタミンCが豊富なので、風邪の予防、美肌効果もあります。

緑茶が癌予防に良いと言っても、体をあまり動かさない人が、たくさん飲むと有害になることがあるそうです。

運動や労働をあまりしない人が、お茶や果物などの水分をたくさん摂ると、体内に水分過剰・冷えの状態を招くことになるようです。

インドから持ち帰った緑茶は体を冷やすので、イギリス人は紅茶を飲み始めた

そうです。