新型インフルエンザ(H1N1型)№5症状・予防・看護法

ついに日本でも大阪府で78人、兵庫県で111人、他に 成田空港楽天 の検疫で4人の計193人が新型インフルエンザ(H1N1型)に感染していることが確認されました。

新型インフルエンザは強毒性ではないものの人への感染力が強いので、注意が必要です。2009.5.20


新型インフル用ワクチン、1000万人分下方修正

厚労省は、2009年7月3日、年内に製造できる新型インフル用ワクチン量を、これまでの試算(2500万人)より約1000万人分下方修正し、1400万~1700万人分になると発表しました。想定より製造効率が悪いことが判明、接種は予定通り10月から開始できる見込みだが、範囲は限られることになりました。

今月中旬から季節性のワクチン製造工程を、新型用に切り替える方針で、ウイルスの選定に入っていて、接種の優先順位については、持病がある人などを中心に今秋までに決めるそうです。

ダイキン、放電技術で鳥インフルエンザ100%除去実験

ダイキン工業は、独自の放電技術を使って、ベトナムの国立衛生疫学研究所と共同で実験を行い、鳥インフルエンザウイルスを100%除去できたと発表しました。(5月26日)シャーレの中の鳥インフルエンザウイルスを、特殊な放電装置で発生で発生させた電子の作用で分解・除去したといいます。

市販されている空気清浄機やエアコンなどに搭載されている装置より放電量が大きく、ダイキンはこの技術の製品化を検討するようです。

パナソニック電工も、空気清浄機などに活用している微粒子「ナノイー」に、鳥インフルエンザウイルスなどの増殖を抑える効果があるとしています。

シャープも、除菌イオン「プラズマクラスターイオン」が同様にウイルスを99%以上除去したとする研究成果を発表しています。2009.5.27 読売新聞から

WHOの新型インフルエンザの治療指針

抗生物質 肺炎に対しては、原因となる菌が特定されるまでは、一般的な治療を行う
抗インフルエンザウイルス薬 治療が必要であれば、タミフルとリレンザを使う
副腎皮質ステロイド(抗炎症剤) 有効性が証明されておらず、潜在的な危険性もあり、投与は避ける
解熱剤 アスピリン系の解熱・鎮痛薬は、急性脳症などを引き起こす危険性があり、18歳未満への投与を避ける

2009.5.22にWHOは、新型インフルエンザの治療指針を公表しました。慢性疾患患者や妊婦など重症化しやすい患者には、抗インフルエンザウイルス薬の早期投与を勧めています。

新型インフルエンザの症状

突然の発熱(38度以上の高熱が診断上の目安とされますがそれより低い場合もあります)、咳、鼻水、全身のだるさ、頭痛、筋肉痛などで主な症状は季節性のインフルエンザと変わりません。下痢や嘔吐をする場合も多いそうです。下痢を起こす率が40~50%と高いようです。

海外の症例では、軽症のまま回復する人も多いようです。肺気腫などの肺疾患、糖尿病、ぜん息、心臓病、腎臓病、肝臓、血液の病気、がんなどの慢性疾患を持っている人は重症化することもあるので「とにかく感染しないことが大切。外出を控え、手洗い、うがいなどの基本の対策の徹底を」と言われています。

季節性のインフルエンザでは、幼児や高齢者の発症が多いですが、今回の新型インフルエンザは、若者の発症が目立っています。

乳幼児は、自分の症状が伝えられないので、ミルクの飲み具合が悪い、機嫌が悪いなどの小さな変化に気をつけてください。

新型インフルエンザの治療薬、抗ウイルス薬

軽症の場合は、安静にして治る場合も多いそうです。

抗ウイルス薬の内服薬のタミフル、吸入薬のリレンザが効きますが、早めの処方が必要です。国や都道府県などで、約3800万人分の備蓄があります。

妊婦の使用については、胎児への悪影響は報告されておらず、妊婦であっても治療すべきと米国疾病対策センターは、言っています。

妊婦は、免疫機能が弱っていることもあるので、発症したら48時間以内に5日間抗ウイルス薬を続けるべきだだそうです。また、感染した人に接した場合は、10日間服用すべきのようです。 

新型インフルエンザの予防法

人間用の新型インフルエンザワクチンはありません。マスクをして、手洗いやうがいを積極的に行いましょう。マスクは、繊維や糸を織らずに加工した不織布製のマスクを厚労省は勧めています。鼻から顎の下まで隙間がないように覆ってください。外すときは、ひもを持って顔から外しマスク表面に触れないようにして捨ててください。密閉型のゴミ箱へビニル袋を入れておいて、簡単に捨てられるようにしておくとよいです。

咳エチケットを守りましょう。咳が出そうなときは、ティッシュで鼻と口を押さえ、周囲の人から顔をそらしましょう。使ったティッシュはすぐにゴミ箱へ捨てましょう。その後すぐに手洗いをしましょう。手を洗うまでは、他の物に触れないようにしましょう。

豚肉は、よく加熱して食べれば問題ありません。生肉に触った手や調理器具は十分に洗いましょう。新型インフルエンザウイルスは、加熱により死滅します。

手洗いは、せっけんを使って丁寧に洗いましょう。手のひら、手の甲、指の間、爪や指先、親指や手首の回りも念入りに洗ってください。最低15秒洗うのが目安です。蛇口も忘れないで洗います。清潔なタオルで拭いてください。つり革などを触ったら手洗いをします。顔や目や鼻をなるべく触らないようにしたいですね。

部屋が乾燥していたら湿度50~60%に加湿した方が感染しにくくなります。

家族が罹った時の看護法

発熱時には、首、脇の下、太ももの付け根など動脈に近い場所を冷やすと熱を下げる効果があります。額を冷やすと気持ちよく、頭痛が緩和されることがあります。首の両側に冷えたタオルを当てることも良いし、脇の下にはタオルにくるんだ保冷剤なども効果があります。患者さんの様子を見ながら冷やしてください。

自宅で看護する場合は、感染者は家族と別の部屋へ寝かせます。看護者は決まった人にします。看護者は、マスクを着け接触をなるべく少なくします。

看護の後は、物に触る前にせつけんで手を洗います。感染者も介護を受けるときにはマスクをする方がよいです。感染者が触ったドアノブなどは、台所用漂白剤でふくと消毒になります。

新型インフルエンザにかかったかなと心配な時は

まず、発熱相談センターへ電話して相談しましょう。

岡山県 086-273-8092 、 岡山市 086-803-1262

新型インフルエンザに関する厚生労働省の電話相談窓口 03-3501-9031(受付時間;9:00~21:00 土・日・祝を含む)


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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15