大腸ポリープ

大腸内視鏡検査を受けたら大腸ポリープが見つかり、その場で切除を受けた方も多いと思います。その後も定期的に検査を受けることが必要なようです。放置していたら、癌になる可能性もあるようです。

大腸ポリープとは

大腸ポリープは、大腸の粘膜から内側の管腔に飛び出した隆起性病変の総称のことです。

腫瘍性病変と非腫瘍性病変とに分けられます。

大腸楽天ポリープの大部分は、粘膜上皮を形成する腺細胞が異常を起こして増殖した「腺腫」です。

大きな腺腫の中には一部にガン性変化を伴ったものも認められます。が、ガンになるのはごく一部です。大腸ポリープの大きさが5mm未満ではガンの可能性はほとんどないそうです。しかし、10mmを超えた場合は可能性が急激に高くなることがしめされているようです。

腫瘍性病変: 腺腫(良性腫瘍)と大腸ガン(悪性腫瘍)があります。
非腫瘍性病変: 潰瘍性大腸炎やクローン病(炎症性腸疾患)、炎症性ポリープ(感染症など腸に強い炎症を引き起こす病気に罹った後にみられる)、過形成ポリープ(高齢者によく見られる)

腺腫と大腸ガンの識別は、内視鏡下で採取された組織の病理組織検査で最終的に診断されます。

しかし、内視鏡所見からある程度の識別は可能です。

通常の内視鏡観察では、大腸ポリープの大きさ、肉眼型、色調、表面性状(凹凸、びらん、潰瘍、顆粒、結節の有無)、ひだの集中やひきつれ所見の有無、病変の硬さや病変周囲の壁硬化の有無から、腫瘍か非腫瘍かの識別が行われています。

さらに、病変を鮮明に見るために内視鏡を通して色素を腸管内に散布する色素観察法や、腫瘍発生に伴う粘膜表層の血管新生の描写を可能にした新しい画像診断技法を用いることで、より高い精度での識別が可能になっています。

このような観察法をもとに、主に5mm以上の腺腫やガンが疑われる病変に対して、内視鏡での切除が行われています。

内視鏡をすると極めて微少なポリープが多数見つかる場合があるそうですが、それらを全て切除する必要はないそうです。合併症のことを考えると切除すべきではないようです。

また、粘膜内のガンは転移の可能性は全くなく、内視鏡での切除で根治できるそうです。

粘膜下層のガンは、周りに転移している可能性があり、外科手術が必要だそうです。

内視鏡下ポリープ切除の「大腸がん予防効果」は90%以上ですが、100%ではありません。数%のがんは、ポリープを経ずに直接正常細胞から発生するようです。

普通は、１年毎の検査を勧めるのが一般的です。これはポリープの病理検査結果によっても変わります。ポリープがたくさんあった方などは3~6ヶ月後が良いそうです。

ポリープを切除された方に１~２年後の再検査を勧められるのは「新たにできるポリープの発見」と同時に「前回、便のために見落としたかもしれない小さなポリープが大きくなる前に治療しよう」という目的もあるからだそうです。

内視鏡検査も完璧とは言えないようです。

ハーバード大学の研究者が世界の疫学者の協力をもとに、1999年に研究をまとめたものが下記の項目です。

この中では、大腸癌に関しては野菜と果物、運動がリスクを低下させるものと判定されています。特に運動は、ほぼ確実にリスクを低下させる因子とされています。

反対にリスクを上げる因子として、アルコール、肥満、肉類があげられております。

健康的な生活を送るには、栄養バランスのとれた食生活を送ることが基本です。下記の6つの基礎食品をもれなく組み合わせて、一日30食品を目標に摂取するようしましょう。