むし歯予防

口の中の健康は、全身の健康に大きな影響を与えると言います。また、80歳を過ぎても自分の歯で、良く噛んでおいしく食事を摂りたいものですね。そのためにも、むし歯予防などの日頃のケアが大切なようです。どういう点に気をつければいいのか学びたいと思います。

フィンランドに学ぶ、むし歯予防

フィンランドは、短期間で国民のむし歯を減少させた「むし歯予防先進国」だそうです。1975年に「治療より予防重視の医療制度」に変えたことで、国民の予防意識が高まったようです。歯ブラシの売り上げが2倍以上、フッソ入り歯磨き剤の消費も伸びたそうです。さらに、キシリトール製品の利用もあげられます。

フィンランドでは、社会保健省によるキシリトール使用の推奨、歯科医師・歯科衛生士の教育カリキュラムにキシリトールの項目が含まれています。そのため国民にもキシリトールの効用が認知されていて、多くの人がキシリトールガムを日常的に噛んでいます。

キシリトールのむし歯予防効果

食事などをすると、口の中のミュータンス菌などが酸を出し口の中は酸性になります。PH5からPF7以下になると、この酸が歯を溶かしむし歯楽天 になります。この酸を中和させる働きをするのが、唾液、フッ素、キシリトールです。

キシリトールには、甘みにより唾液の分泌を促し、唾液のむし歯の再石灰化効果を高める働きがあります。

キシリトールは、唾液に含まれるカルシウムイオンと錯体を作り、歯硬組織の深層にカルシウムを運び、初期むし歯底部の再石灰化も行います。フッ素は、初期むし歯の表層の再石灰化を行います。

キシリトールはプラークを剥がし易くするため、ブラッシング効果を上げます。また、フッ素と一緒に使うことにより歯を硬くする効果を向上させます。

むし歯の予防法

  1. 毎日の歯磨き
  2. フッ素入り歯磨き剤の利用
  3. 正しい食生活
  4. 歯科定期健診

この4つの上に、キシリトールを日常的にガムやタブレットなどで取り入れると非常に予防効果が高まるそうです。ノンシュガータイプのキシリトールがお勧めです。

この1から4を四葉のクローバーの葉に見立てて、歯の健康を守る手段の模式図としているようです。

クローバーのそれぞれの葉っぱが、歯の健康を守る重要な要素で、茎がキシリトールです。葉っぱが大きくなるには、茎が無くてはなりません。また、葉っぱが無くて茎だけでは、大きくなりようがありません。つまり、葉っぱに描かれた"手段"を大きくするためにキシリトールは使われるそうです。

キシリトールとは(特徴)

キシリトールは、カバノキから発見された天然の甘味料です。キシロースから合成される糖アルコールの一種で清涼感があり、カロリーは、ショ糖に比べ4割も低いそうです。加熱しても甘みは変わらず加工にも向いています。

キシリトールの虫歯予防効果はあるが、キシリトール入りガムによって虫歯の再石灰化の証明はされていないそうです。唾液による虫歯の再石灰化の証明はされています。

キシリトールは、カロリーがショ糖に比べ4割と低く、血糖値の急上昇を起こさないので、糖尿病の人には合っています。また、骨粗しょう症の治療の可能性もあるそうです。キシリトールガムは、急性中耳炎の予防に役立つという研究報告もあるようです。また、キシリトールは、弱い下剤の働きをするそうです。

同じキシリトールガムでも、キシリトールの含有量がまちまちのようです。歯科専売のキシリトールガムは100%〜90%、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで市販されているキシリトールガムは一部を除いて70〜30%が主であるそうです。

毎日の歯磨きの仕方

ブラッシング(歯みがき)は、毎日の習慣として身につけ、1回10分以上を心がけ特に就寝前のブラッシング(歯みがき)が大事です。理想としては、10〜15分磨くとよいです。

また、歯ブラシは、ブラシの横はねを見つけたら、直ちに新しい物と交換しましょう。北米では、1年間に1人が20本の歯ブラシを使うそうですが、日本人は、1.7本と言うことです。

歯ブラシは、ブラシの大きさとブラシの毛の硬さで、自分に合った物を選びます。大きさは、大まかに大・中・小とあり、毛の硬さは、硬め、普通、柔らかめがあります。ここで、重要なことは、歯ブラシの大きさです。頬側に沿って、奥歯の奥歯まで、ハブラシが届く大きさでなくてはなりません。大きすぎるハブラシのヘッドは困りますね。

歯と歯の間、歯と歯肉の境は磨きにくいので、十分なケアが必要です。といっても力まかせのブラッシング(歯みがき)は、歯茎を傷めることも多いので注意が必要です。

磨き残しがないように、磨く順序を決め、1本1本、1面1面を意識しながら丁寧に時間をかけて磨きます。歯と歯が接している面はプラークが着きやすく、歯ブラシだけでは難しいので、歯間ブラシ、デンタルフロスを使って磨きます。鏡を見ながらブラッシング(歯みがき)をすると、毛先の届き具合が確認できるので効果的なブラッシングができます。

右利きの人が、磨き残しやすい場所として、右の犬歯当たりと、右下一番奥の内側だそうです。左利きの人は、その真反対になります。

スクラッピング法
  1. 歯ブラシの毛先を歯面に直角に当てる
  2. 前後に小さく振動させながら歯面を磨く
  3. 奥歯のかみ合わせの面は、かき出すようにして磨く
  4. 歯茎はできるだけこすらないようにする
バス法 歯ブラシは鉛筆を握る要領で持ち、ブラシの先を奥歯に45度に当てて、2〜3個ずつ左右に細かく往復運動をさせて汚れをかき出します

フッ素入り歯磨き剤を使うと良いです。歯の定期検診にも忘れずに行ってください。

ブラッシング(歯みがき)の到達度チェック

プラーク(歯垢)チェック法

プラークチェックBR
従来のプラークチェックの試薬では、プラーク(歯垢)が残っている場所を赤く色づける方法でしたが、最近のプラークチェックBRは、古いプラーク(歯垢)を青紫に染めて見せてくれます。これは、3日より前の歯垢だそうです。新しいプラーク(歯垢)は、赤く染めて見せてくれます。これは、3日以内の歯垢です。磨き残しがはっきりと分かって、どこを重点的に磨けばよいかが、一目瞭然だそうです。

知覚過敏症

歯がしみて痛い、という知覚過敏症が、痛みが無くなったと放っておくと、歯が割れる、歯茎がやせるという大変なことになります。

歯がしみるのは、歯の一番外側のエナメル質に小さな穴が開いているからだそうです。エナメル質の穴は、歯の内部の神経まで繋がっています。そこで、神経を刺激して痛みを感じます。

歯がくさび型に削れている場合

歯を食いしばることにより、歯に細かいひび割れができます。そこをゴシゴシと磨くことによって、その部位がパラパラとはがれて、はがれた後がくさび型になるそうです。

歯ぎしりや知らず知らずの食いしばりが、歯の根元や歯の表面に傷をつけています。歯磨きをすることで、削り落ちていくようです。かみ合わせが悪い、スポーツ選手、歯ぎしりなどで、くいしばりが起きます。

歯は、常にかみ合うことはありません。食べる時だけです。リラックスすると、上の歯と下の歯は離れています。意識して離すためには、舌の先を上の歯の前歯に着けます。そうすると、歯はかみ合いません。しばらく、意識してこの体制をとると、自然に慣れてくるそうです。

歯の象牙質が出ている人
食後は口の中が、酸性になり、歯がやわらかくなっています。唾液が中性にしてくれます。食後1時間後に磨くと、口の中が中性になって歯も柔らかくありませんから、歯が削れるのを防ぐことができます。

妊娠期から始める、子どものむし歯予防

母親や周りの大人のむし歯菌を減らす
感染源となる周りの大人、特に母親のむし歯菌を減らすことが重要です。歯科医院で虫歯菌の検査を受け、定期的なクリーニングを行います。感染経路となる、はしやスプーンの共有、かみ与えを行わないようにします。
子どもの砂糖摂取を控える
砂糖はむし歯菌の定着を促進するので、極力砂糖の摂取を控えるようにします。
むし歯菌の質を変える
虫歯菌の質を善玉菌に変える、これを可能にするのがキシリトールです。岡山大学病院講師、仲井雪絵氏の研究では、母親が、妊娠中からキシリトールガムを1日平均3回約1年間継続摂取すると、2歳までむし歯感染の予防効果が得られたそうです。

歯科医の勧める歯のケア

テレビで女性歯科医(審美歯科かな)、お名前を忘れてしまいましたが、「歯科医の勧める歯のケア」のようなものをしていました。要点をまとめてみました。

ドライアプリコットを食べる
固く酸っぱいドライアプリコットは、弾力のある食べ物なのでよくかみますから、唾液もいっぱい出ます。唾液は口の中をきれいにするとともに、小さなむし歯を補修することにつながりますので、むし歯予防になります。
歯は磨くのではなく洗う
歯をゴシゴシと力まかせにこすると、歯の表面に傷が付きそこへ色やら汚れが付きます。ハブラシはペンを持つ持ち方で軽く持って、ハブラシがグラグラする状態でで磨きます。色をつけないためには、綿棒でこする。コーヒーやウーロン茶などは、歯に色素が残りやすいので、飲んだ後は早めに歯の表面を綿棒でキュキュとこするとよいです。
ホームホワイトニングをする
自分用のマウスピースを作っておいて、お風呂に入っている間に、30分間歯のホワイトニングをしているそうです(歯科医の先生の場合)。アナウンサー、モデル、女優、俳優など人に見られる職業の人は、こういうケアも必要かもしれませんね。白い歯は、さわやかで、清潔感あふれて見えますから。
簡単ツボ押しで唾液を出す
唇の両端、口角と顎の中間点に唾液のツボがあり30秒押すとよいそうです。30秒も押すのですから、あまり強く押さない方がよいようです。2009.6.25

歯周病について

歯周病とは
歯周病とは 、歯の表面につく歯垢(しこう、プラーク)細菌の塊で、炎症による出血、歯ぐきが腫れる歯肉炎、歯を支えている歯槽骨が破壊される歯肉炎があります。入れ歯になる最大の原因は、この歯周病によるものだそうです。
歯周病が恐ろしいのは
歯周病が恐ろしいのは、全身に及ぼす影響です。歯周病は細菌による感染症なので、その細菌や毒素が血液で全身に運ばれて、気管から肺へ入ることで体全体に悪影響を与えます。歯周病は、糖尿病、心疾患、脳卒中、早産、肺炎などと関係があるといわれています。
歯周病になりやすい人
食生活(ベタベタと歯に付きやすい食べ物など)、糖尿病、リウマチ、薬の副作用(ホルモン製剤、抗てんかん薬、狭心症、免疫抑制剤、カルシウム拮抗剤、抗ヒスタミン剤)女性ホルモン(妊娠、更年期、思春期)ストレス、タバコ、遺伝など。
歯周病の予防
歯みがきが一番です。毎食後磨くのが理想ですが、できない方は、就寝前の歯みがきを特に念入りにされるようお勧めします。 また、歯石が付いていると、その下に歯垢が付きやすいので、歯医者さんで、歯石を取ってもらいましょう。歯石は硬くて、歯みがきでは取れません。

ブクブクうがいの効用

成人の8割が歯周病にかかり、歯を失う原因の4割以上を歯周病が占めているようです。ブクブクうがいは、歯周病予防と介護予防の効果があるようです。

永久歯を失う原因は

歯周病が42%、むし歯が32%、歯が折れたが11%、矯正が1%、その他が13%だそうです。

歯の隙間が気になったら、毎日ブクブク洗いを

30歳代以降は、歯石の残りやすい隙間が増えて来ます。歯磨き、デンタルフロス、歯間ブラシなどできれいにした後、薬用洗口液を口に含み、ブクブクしましょう。

頬をひきしめて、顔立ちを美しくする効果もあるそうです。

  1. 薬用洗口液20mlを口に含みます
  2. 片方の頬を大きくふくらませて8回ブクブクします
  3. 反対側も同様に8回ブクブクします
  4. 鼻の下をふくらませて上唇と歯茎の間で8回ブクブクします
  5. 同様に、下唇の下をふくらませて8回ブクブクします
  6. 洗口液を吐き出します

ブクブクうがいは、高齢者の肺炎を防ぐ

高齢者に多い誤嚥性肺炎は、口の中で繁殖した細菌が唾液とともに肺へ入り込むことで起きます。歯磨きの後で、しっかりブクブクうがいをすることで、口の中の細菌を減らし清潔にします。

要介護状態の高齢者の死因

要介護状態の高齢者の死因の1位は肺炎33%、2位は感染症19%、3位は心不全12%、4位は腎不全11%、5位はがん6%、その他19%です。

また、ブクブクうがいは、口をしっかり結ぶ、頬やあごの筋肉を動かす、むせないように咽頭をふさぐなどの行為をすることで、咀嚼(そしゃ)や嚥下(えんげ)の機能を保つ訓練になります。

ブクブクうがいをして、むせる人は、口腔機能が低下しています。歯科医や歯科衛生士に相談しましょう。

キキョウの花
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更新日:2016/08/21