禁煙外来

2010年10月からタバコの増税が実施されました。1箱20本当たり約100円の値上がりとなり、この際に禁煙しようとさている人も多いと思います。

自分だけの努力で禁煙できた人は、5〜8%と言われています。長年の喫煙でニコチン依存症に陥っている人には、禁煙はなかなか辛いことです。

医院や病院で、禁煙外来をよく目にするようになりました。保険適用になる人は、3割負担で約1万5千円〜2万円程度の費用で禁煙できます。禁煙外来を受診されることを、一度考えてみてはどうでしょうか。

電車や職場、家庭でもくつろいで喫煙できる場所が無くなっています。周りの人への煙の害も叫ばれています。肺がんや喉頭がんその他のがんにも影響を及ぼす喫煙を止めて、禁煙を早期に決断されることを祈ります。

ニコチン依存症

ニコチン依存症楽天 には、身体的依存と精神的依存の二つが重なっています。身体的依存は、ニコチンが取り入れられ脳の中の受容体に付くと快感物質が出て、タバコを吸うとおいしい、安らぐという感じを受けます。

精神的依存は、癖になって止められなくなっています。

ニコチン離脱症状

タバコを止めるとニコチン離脱症状が現れます。ニコチンが体内から無くなると、異常にタバコを吸いたくなったり、怒り、欲求不満、不安、落ち着きのなさを感じたり、集中力がなくなったりします。

ニコチン離脱症状への対処法

禁煙治療の保険適応の3条件

  1. ニコチン依存症のスクリーニングテストでニコチン依存症(5点以上)と診断された者
  2. 「1日の喫煙本数×喫煙年数」が200以上
  3. 直ちに禁煙することを希望し、「禁煙治療のための標準手順書」に則した禁煙治療プロク゜ラムについて説明を受け、当該プログラムへの参加について文書により同意している者

ニコチン依存症のスクリーニングテスト

1点 0点
1.自分が吸うつもりよりも、ずっと多くタバコを吸ってしまうことがありましたか。 はい いいえ
2.禁煙や本数を減らそうと試みてできなかったことがありましたか。 はい いいえ
3.禁煙したり本数を減らそうとしたときに、タバコがほしくてほしくてたまらなくなることがありましたか。 はい いいえ
4.禁煙したり本数を減らそうとしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ、神経質、落ちつかない、集中しにくい、ゆううつ、頭痛、眠気、胃のむかつき、脈が遅い、手のふるえ、食欲または体重増加) はい いいえ
5.上の症状を消すために、またタバコを吸い始めることがありましたか。 はい いいえ
6.重い病気にかかって、タバコはよくないとわかっているのに吸うことがありましたか。 はい いいえ
7.タバコのために健康問題が起きていることがわかっていても吸うことがありましたか。 はい いいえ
8.タバコのために精神的問題が起きているとわかっていても吸うことがありましたか。 はい いいえ
9.自分はタバコに依存していると感じることがありましたか。 はい いいえ
10.タバコが吸えないような仕事やつきあいを避けることが何度かありましたか。 はい いいえ

判定方法:10点満点のうち5点以上の場合、ICD-10診断によるタバコ依存症である可能性が高い(約80%)ようです。

感度:ICD-10タバコ依存症の95%が5点以上を示します。 

特異度:ICD-10タバコ依存症でない喫煙者の81%が4点以下を示します。

得点が高い者ほど禁煙成功の確率が低い傾向にあるそうです。

禁煙外来での治療法

通院
禁煙外来は、12週間に5回で、初診、2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の通院が基本となっています。2種類の補助薬のいずれかを使用するのが原則です。
経口薬「チャンピックス」(一般名はバレニクリン酒石酸塩)
ここ2年ぐらいで経口薬「チャンピックス」が出てから、禁煙成功率が上がって、6〜7割の人が、12週間で禁煙に成功しているそうです。チャンピックスは、ニコチンを含みませんが喫煙の欲求を抑えます。
ニコチンパッチ
ニコチンパッチは、皮膚からニコチンを補って喫煙の習慣を止めた後に、次第にパッチを小さくしていきます。薬局では、パッチとニコチンガムが市販されています。

上記のような薬を使えば、禁煙成功率が約2〜3倍上昇し、医師の指導を受けるとさらに効果が高まるそうです。保険適用された患者のうち治療を終えた段階では、約6割が禁煙していたようです。しんし、1年後の調査では禁煙を続けていた人は、3割に減っていたそうです。治療が失敗した人は、1年間は保険が使えません。

禁煙マラソン
1997年からインターネットで、禁煙しようとする人達が助言し合う「禁煙マラソン」を開いているそうです。お互いの日々の様子を報告するのも楽しくていいですね。
家族の励まし
禁煙してもメリットを忘れがちな人が多いそうです。1受動喫煙がなくなり家族の健康にもプラス2家計が助かる3たばこ臭くなくなった4部屋がよごれないなどの利点を周囲の家族が本人に折りに触れて指摘し、やる気を引き出すようにするとよいそうです。

禁煙外来での費用

費用
保険適用になる人は、3割負担で約1万5千円〜2万円程度の費用で禁煙できます。上記の保険適応の3条件を全て満たす必要があります。
過去に禁煙治療を受けた人
過去に保険による禁煙治療を受けた人は、1年間は適用されません。1年経っていれば、新しい経口薬「チャンピックス」を試していない人は、再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

経口薬「チャンピックス」(一般名はバレニクリン酒石酸塩)の効果1

ためしてガッテンで、「バニクレンを使った禁煙」について放送していました。

2008年から日本でバレニクリンが使われるようになりました。3ヶ月飲み続けた場合には、約8割の人が禁煙に成功するようです。

タバコを吸うと、脳の神経伝達物質「アセチルコリン」の代わりに「ニコチン」が働き、頭がスッキリしたり、落ち着いた気分になったりするようです。長年タバコを吸い続けると、しだいに「アセチルコリン」の働きが弱り、吸わないでいると、離脱症状(イライラ・昼間の眠気・落ち着かないなど)が現れるようになります。

そうなると、禁煙がなかなかできずらいです。しかし、このバレニクリンの薬が、「ニコチン」や「アセチルコリン」と同じような働きをしてくれるようになり、これまで禁煙失敗の原因だった離脱症状もグーっと軽くなるそうです。また、バレニクリは脳が「ニコチン」を受け付けないように作用して、タバコを吸ってもおいしく感じないようになります。

3ヶ月の禁煙後、1年が経過したら、また半数以上が喫煙の理由2

3か月間禁煙が続いた人の半数以上の人が、1年後にはまたタバコを吸っていました。単に意志が弱いだけでは片付けられない脳の仕組みがわかったそうです。

「ニコチン」は、タバコを吸うとわずか6秒で脳に届き、脳の神経伝達物質「アセチルコリン」受容体の8割を占拠します。そして、快楽物質「ドーパミン」が強制的に放出されます。

この時に、脳が「タバコを吸えば、強烈な快楽がすぐに得られる」ということを学習し、また快楽を得ようと、記憶として強く刻んでいくそうです。

再喫煙するのは、意志が弱いのではなく、この「快楽の強烈な記憶」が、タバコを吸わせていたと考えられるようです。

快楽と関わる脳の部位、「線条体」(せんじょうたい)の活動を精密に測定し、比較した結果、同じご褒美を前にした時、タバコを吸わない人の「線条体」は強く反応していたのに対し、タバコを吸う人の「線条体」はほとんど反応していませんでした。

タバコを吸っている人は、より刺激が強くないと快楽として感じにくく、日常の喜びが感じにくい状態にあると考えられるそうです。そこで、番組では、ついついタバコを吸ってしまう理由は「タバコが無いと喜びが完成しない脳」になってしまっているからではないかと言っていました。

禁煙成功のポイントは、アリ脳3

京都大学などの研究チームが約600人を対象に、今の快楽と将来の喜びのどちらを重視するか、調査を行いました。

その結果、タバコを吸う人は、吸わない人と比べて将来の喜びより今の快楽を優先する傾向にありました。しかし、この考え方は、禁煙に挑戦する過程で変わっていくことがわかりました。

禁煙を続けられている人は、今の快楽を重視する「キリギリス脳」からより将来の喜びが待てる「アリ脳」へと変化していたそうです。

この結果から、番組では禁煙の過程で、より将来の喜びを待てるようになれば禁煙の成功率が高まるのではと考えたようです。

実際の成功者を調査してみたら、以下のような工夫が見られました。

タバコ・たばこの害

タバコの煙には発がん物質が含まれている
タバコの煙には約50種類の発がん物質が含まれていて、有害な活性酸素を発生しています。この活性酸素が遺伝子を傷つけ、遺伝子の変異を起こさせます。そして、癌を発症させるのです。肺がんを筆頭に、脳腫瘍、咽頭癌、食道癌、胃がん、肝臓癌、膵臓癌、膀胱癌、前立腺癌、子宮癌、乳がん、白血病などにも関連があるとされています。
動脈硬化を起こす
タバコは血液を粘らせ、血管の老化を進めます。
酸素不足
タバコの煙には多量の一酸化炭素が含まれています。肺に入ると血液中の赤血球は酸素を取り込むはずが、結合力の強い一酸化炭素によって酸素はおいやられ一酸化炭素が先にくっつくために、血液は慢性の酸素不足に陥ることになるそうです。
ニコチンの害
ニコチンは抗不安作用のあるセロトニン、幸せな気分にさせるドーパミン、血管収縮と血圧上昇や興奮作用のあるアドレナリンを生じさせます。セロトニン・ドーパミンの作用で多くの人はタバコがやめられなくなります。アドレナリンは末梢血管の血流を悪くし、喫煙した人の手の皮膚温度や脳内の温度も下げるそうです。ニコチン依存症にもなります。
ビタミンCの不足を起こす
ビタミンCの消耗が著しく、タバコ1本で25mg、20本だと500mgのビタミンCを消費します。身体に蓄えたれているビタミンCは約1500mgなので、1箱吸うと1/3が消費されます。ビタミンCを十分に補わなければ慢性のビタミンC不足に陥ります。肌の張りがなくなったり、しわが多くなったり、浅黒くなったりと皮膚の老化を起こします。また、ビタミンCの不足は、免疫力の低下を起こし感染症やがんに罹りやすくなります。
赤ちゃんの奇形
口蓋裂を生んだ16歳から19歳までの母親の約70%はタバコを吸っていたそうです。また、本数が増えるほど顔面に障害を持つ子どもを産む確率が高くなっています。生まれた子どもが口蓋裂や口唇裂であった女性の42.1%が妊娠第一期に喫煙しており、子どもに顔面障害がなかった母親の中の喫煙率は23.1%という報告もあります。
放射性元素を含む
タバコには放射性元素・ポロニウム210(肺癌に関係)が微量ですが入っているそうです。喫煙者は放射性物質、特にプルトニウムなどの吸収が10倍以上にあがっているそうです。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)
COPDを引き起こす最大の原因は、喫煙です。また他人のたばこの煙を吸わされること(受動喫煙)も発症の原因となる可能性が指摘されています。COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、高齢化とともに患者数が急増しています。

たばこの喫煙率

たばこ産業の「平成21年全国たばこ喫煙者率調査」では、成人男性の平均喫煙率は38.9%でした。これは、昭和40年以降のピーク時(昭和41年の83.7%と比較すると、43年間で44.8ポイント減少したそうです。

成人男性・年代別にみると、急激な喫煙率の減少傾向が見られる60歳以上は27.8%で、成21年の喫煙率が一番高い年代は30歳代で46.9%だそうです。

成人女性の平均喫煙率は11.9%で、ピーク時(昭和41年)より漸減しているものの、ほぼ横ばいといった状況だそうです。平成21年の喫煙率が一番高いのは30歳代の16.8%、最低は60歳以上の6.2%となっています。

若い女性の喫煙率の増加は、青少年の喫煙と同様に、いま世界各地で大きな問題として取り上げられており、世界全体で取り組まなくてはなくてはならない問題となっています。

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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS
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更新日:2016/09/06