井倉洞

岡山県新見市の南部にある井倉洞は、岡山県でも一番有名な鍾乳洞です。子どもの頃にも夏休みに訪れたことのある観光地です。夏の暑さを忘れさせてくれる恰好の場所です。

天然記念物・井倉洞は、昭和34年11月に開洞され、天下の奇勝として幻想の世界を公開しています。洞内には、高さ50mの地軸の滝をはじめ、30有余の奇岩、怪石群があり、自然芸術の面白みを堪能できます。

井倉洞・井倉峡の特徴

井倉洞は阿哲台地にあり、この阿哲台地は石灰岩でできたカルスト台地です。3億年前は珊瑚礁の海でした。熱帯の海が地殻変動でここまで運ばれて来ました。海の底に貯まった珊瑚や小さな生物のカルシウム分が石灰石となりました。

この石灰石は、二酸化炭素を含んだ水に溶ける性質があるので、阿哲台地の井倉洞は、地下水が流れ岩を溶かした穴や、水に溶け込んだ石灰分が連なってできた鍾乳石が、いろんな形を成して見るものを驚かせてくれます。

何億年という長い年月をかけて作られた、自然の成せる芸術を楽しみました。

井倉洞の内部の見所

入り口から入ると、「涼しーいっ」と笑顔になりました。外の暑さが嘘のようです。井倉洞内の年間平均気温は、15〜16℃です。夏は涼しく冬は暖かく感じられます。足元は上からの雫などで濡れているので、すべらないように注意が必要です。

この月ロケットは、入り口からすぐのところにあります。とても大きなもので、子どもの体と比較すると分かると思います。

ここから、狭い通路を登っていきます。

薄暗いので、足元に注意が必要です。

井倉洞は、全長が1200mで、高低差は約90mあります。ずっと奥の方へ行くと、孫が4歳と6歳なので、暗くて狭い鉄の階段がすべりそうで、怖がっていました。でも、励まして最後まで進みました。半分くらい登った「地軸の滝」から出口へと向かうバイパストンネル(エスケープロード)も用意されていました。


流れおちる水の量とか、流れの速さなどでいろんな形が表れるのでしょう。シワが深くなるとカーテンのようになるようです。

中を鑑賞する時間は、約40分だそうです。後ろから人が来なければ、ゆっくりと鑑賞することができますが、後ろから来られるとあまり待たすこともできないし、足も早くなりがちです。

井倉洞の入洞料は、大人・高校生は1000円、中学生は800円、小人は500円です。20人から団体割引もあります。

営業時間は、8時30分〜17時までで、受付は16時30分までです。

年中無休で、無料駐車場完備です。

問い合わせは、(株)井倉洞 0867-75-2224まで

*最初の道を曲がったら民間の駐車場で、駐車代を1,000円も取られました。無料駐車場は、もう少し行った所を右に入ったところだったようです。こういう書き込みもありますから、車で行かれる方は注意してください。


水が溜まった場所もあります。「瀬戸の海」と名づけられていました。穏やかな水面と島のような石が、瀬戸の海を連想させるようです。

硬貨が投げ込まれていました。また、元気で来られますようにと言う思いでしょうか。

高梁川は、岡山県楽天 三大河川の一つで、阿哲台地を縦断しています。高瀬舟で往き来した昔から、人々が井倉洞を訪ねていたそうです。


この「竹林」は、いろんな見所が並んでいる所の中間地点です。柱になった物や石筍になった物が見えます。「竹林」という札の辺りは、本当に竹がたくさん並んでいるように見えます。

昭和4年にこの地を訪れた歌人の与謝野晶子は、「切ぎしはひところすぐに天そそり、もみじも身をばうすくしてよる」と読んでいます。

車でのアクセス

中国道・新見ICを下車、国道180号を南下し約20分。

岡山道・総社ICを下車、国道180号を北上し約1時間。

岡山または倉敷からJR伯備線「井倉駅」下車し、徒歩15分。


この「見返りの池」は、最後の見所です。石筍が島のように見えて、見ごたえがありました。水量もあり、この近くの水を触ると冷たくて気持ちよかったです。

井倉洞から北西に行くと、満奇洞(まきどう)という鍾乳洞があります。この満奇洞は、新見市内の洞窟群の中でも開発が早く、その変化のすばらしさは他に比類がないと言われます。昭和4年に情熱の歌人与謝野晶子が「奇に満ちた洞」と詠んだことから、満奇洞と呼ばれるようになりました。

阿里佐の宮・ありさの宮(縁結びの神様)

井倉洞から出ると、ありさの宮がありました。縁結びの神様だそうです。

この前にはベンチも置かれていて、ゆったりと涼を楽しむことができました。

また、井倉不動もあります。井倉不動は、お参りした人に降りかかる災難を代わって受けとってくれることから、身代わり不動とも言われます。

毎年10月には、井倉不動秋祭りが行われています。

日咩坂鐘乳穴(秘坂鐘乳穴)・ひめさかかなちあな

日咩坂鐘乳穴は、満奇洞から北へ約3kmのところへあるそうです。まだ、行ったことはありませんが、神様が宿る鍾乳洞だそうです。

日咩坂鐘乳穴神社の後ろ左手にあり、最大長径が500m,周囲からの最大深度が60mという阿哲台で最も大きなドリーネの底への降り口を100m程下ったところに日咩坂鐘乳穴(秘坂鐘乳穴)があります。

ここの洞窟に入るには、新見市教育委員会への届け出が必要です。専門家がついていかないと危ないようです。

NHKの「岡山トラのアナ」の放送で、正に穴に入っていました。探険家・柴田晃(78)さんの案内でルー大柴さんが探検していました。柴田さんは、地学の教員をされていたそうです。

ここからは、柴田さんとルー大柴さんの探検の様子です。

カーテンのひだの様な物、水の回転運動により作られた洞窟真珠が見られます。キクガシラコウモリが、高いところへ逆さまにぶら下がっています。ナガコムシという体が真っ白な虫が石の下に住んでいます。

暗闇を1時間30分歩いて行くと、巨大な穴、外からの光が見える場所がありました。これは、垂直の穴で約100mぐらいはあるようです。だから、ここからは入ることはできません。真上からの光は、神秘的な光景を映し出していました。この場に立ったらどんな気持ちになるでしょうか。感動ものでしょう。

ここから、もう少し奥に行くと神の池があるそうですが、雨が少なくて渇水していました。もっと奥の狭い所を通り抜けて、やっと水を汲むことができました。

そして、容器にこの御神水を持ってかえり、日咩坂鐘乳穴神社さんへ奉納されました。2010.11

日咩坂鐘乳穴での事故

2008年1月5日午後6時10分ごろ、岡山県新見市豊永赤馬の日咩坂鐘乳穴で、高知大学3年の男子学生(21)が行方不明になったと、同行者が新見署に届け出ました。同署や地元消防などが捜索したが、見つかませんでした。

新見市消防本部などによると、男子学生は5日午前11時半ごろ、鍾乳洞に、大学の探検部のメンバー4人と入り、1人で奥にある地底湖で遊泳していたところ、同午後2時半ごろ行方が分からなくなったそうです。入り口から湖までは約1.8キロでした。

地元岡山県警は10日夕方、二次被害の恐れがあるとのことから捜索を打ち切りました。

日咩坂鐘乳穴は、巨大な洞口から続く、延長1600mの蛇行洞で、最奥部には水深32mの広大な地底湖が広がっています。途中700m地点に「神の池」と呼ばれる場所があり、これより先は高低差があり、立ち入りが容易ではないとされています。

男子学生は5日午前11時半ごろ男女5人のグループで日咩坂鐘乳穴に入り、この「神の池」の先、鍾乳洞の最深部にある水深32mの巨大地底湖で着衣のまま1人で泳いでいたところ姿が見えなくなりました。

日咩坂鐘乳穴は昭和32年に岡山県の天然記念物に指定されており、また無謀な入洞は危険として、一般の入洞は認められていません。

入洞には、新見市教育委員会への届け出が必要ですが、男子学生らのグループは届け出を行っていませんでした。大地底湖の上流部は、同じく岡山県内の諏訪洞とつながっているとの言い伝えがあります。

新見市の石灰岩

新見市では、15箇所で石灰岩を掘っているそうです。地下7階、110mも降りていく採掘現場があります。1回300トンも掘っても、100年掘れるそうです。

全てが石灰岩で、ここのは純度が高いので、医薬品(炭酸カルシウム)として、胃腸薬に使われるそうです。また、光沢紙の材料にもなるようです。

新見市独自の貴重な資源として、大切に採掘されています。

カルスト台地での農業

石灰岩のカルスト台地では、水はけがよすぎて、米作りができません。昔から葉タバコの栽培、今ではピオーネの栽培がされています。

ピオーネは、イタリア語で「開拓者」という意味だそうです。ピオーネは、乾いた土壌を好み、カルシウムが豊富な土がよいそうです。

この台地を守り続けようとする住民の気持ちが、宝のようだとルー大柴さんは言っていました。

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更新日:2016/08/30