デンマーク、ロラン島の風力発電

2011年11月、テレビでデンマークのロラン島での風力発電の取組込みについて放送していました。

2011年3月11日に起きた東日本大震災による福島第一原発事故で、原発の危険性を知り、事故後の後処理に莫大な費用と時間もかかることになりました。

何にも増して残念・無念なのは、その地に住んでいた人々のかけがえのない故郷が汚染され、いつ住めるかわからなくなったことです。

そんな折り、自然エネルギーが見直されつつあります。風力発電で使用電力の100%をまかなっているデンマークのロラン島から、日本も学び今後のエネルギー獲得の参考にしたいものです。

デンマークのロラン島の風車

ロラン島は、コペンハーゲンから約100キロ南にあります。人口は約65000人で、風力発電楽天 で使用電力の100%をまかなっています。一歩郊外に足を伸ばすと、高さ45m(15階のビルと同じ高さ)にもなる発電用の風車が島の至る所に立ち並んでいます。これがエコの島、ロラン島のシンボルです。

ある日の風速は14mほどあり、羽根の点検には、地上45mの高さまでハシゴを登って行くそうです。騒音対策のためにも、風車を空高くにしているようです。

ロラン島は、沖縄本島と同じくらいの面積だそうで、そこに約600基の風車があります。600基の半分が住民が持っている風車だそうです。1人50万円で120人で風車を持っているグループもあるそうです。風車を建てるには、ルールがあり、風車から10km以内に、2年以上住んでいることが条件です。

農家の人は、自分の風車を持っていて、月の売電は約48万円だそうです。しかし、12年前には、5800万円の借金をして風車を建てました。借金は、10年で返済しました。

洋上風力発電パーク

デンマークのロラン島の洋上風力発電パークは、東京ドーム1200個分の広さがあります。ロラン島の2倍以上の電力を発電しているそうです。海と陸との風力発電で、消費電力の5倍以上の電力を作っています。そして、この電力は、コペンハーゲンへと送られています。

海の上では、強い風が安定して吹くし、騒音問題もありません。そして、風車の土台が魚の産卵場所になり、アザラシが増えました。90頭から170頭へと増えたようです。

原子力発電所の設置計画に市民が「待った」をかけた、原発計画を断念

ロラン島が風力発電で一番になったのには、理由があります。

今から38年前1973年に、世界的なオイルショックがあり、冬でも暖房がない状態が起きました。そして、電力を作るためには、石油に頼らない原子力発電所を作るということになりました。冷却水となる海水の利用に便利な土地としてロラン島に原子力発電所の計画が立ちました。

そこで、15人の市民の有志が「原発に待った」をかけました。3年間、考える時間が欲しいと要望し、認められました。エネルギーを何から作るかを決めるのは1人1人の市民であり、原発の利点、不利を載せ、賛成派や反対派の意見を載せたパンフレットを作ったそうです。

また、原発とエネルギーについての勉強会も開催されました。そうすると、利点よりもリスクの方が心配という市民が増えました。

1985年に、原発計画を断念しました。デクマークでは、何かあったら話しあうという素地があったから、こういう話し合いもできたそうです。

風力発電産業の父

メゴーさんと言う経済学者が、風力発電産業の父と言われているそうです。風車を作るには、様々な開発の壁があったそうです。

そこで、メゴーさんは、「ハーモニー作戦」を1976年に作りました。それは、風車の羽根を作る会社、モーター部分を作る会社、土台や支柱を作る会社を結びつけるというものでした。

羽根は、グラスファイバーの技術を持つ船会社へ依頼し、発電機はトラクターなどの農機具メーカーに頼んだそうです。2000人の技術者の叡智を集めたもののようです。そして、世界一の風車メーカーになりました。

農機具メーカーは、古くから農家の人との付き合いがありましたから、土地に余裕のある農家に風車を立ててもらうことになりました。

「節電」も「発電」の一種

デンマークの電気料金は、日本の1.5倍だそうです。

デンマークは10年以上、消費電力はかわらないのですが、経済成長は日本以上です。

デンマークのロラン島では、自分達の力でエネルギーを選んでから、暮らしが変わったそうです。質素だけれど、幸せ感が漂っているという感じのようです。

地球は借り物、次の世代の人の物という考えです。エネルギーの選択が、自分たちの生き方の選択に繋がったようです。

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更新日:2016/02/11