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エンドファイト

テレビ放送の中で、エンドファイトの特集をしていましたが、私はエンドファイトと言う言葉を初めて聞きました。

エンドファイトは植物体内で共生的に生活している微生物のことだそうで、たくさんの種類があり、有効なエンドファイトを利用すると、農薬や肥料を与えなくても植物がすくすくと生長するそうです。


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まだ、未解明な部分も多いですが、これからエンドファイトの農業分野への期待が広がっているようです。

奇跡のりんごの畑でもエンドファイトが

「奇跡のりんご」で有名な青森県弘前市の木村秋則さんのりんご畑の土にも、たくさんの微生物がすんでいます。木村さんは無肥料・無農薬でのりんご栽培をされていますが、10年間の試行錯誤の上にやっとりんごが実ったそうです。りんごの木の下には、きれいな草が生き生きとしています。

土には、白い 微生物 のかたまっている場所もあります。土が発酵していい匂いを出しているそうです。また、リンゴの葉の内部にも微生物・エンドファイトがいるそうです。普通の栽培のりんごより、2倍も種類が多いそうです。

エンドファイト
エンドファイトは、根や葉の表面から植物の内部へと入っていきます。そして、植物の眠っていた遺伝子が起き出し、植物が大きく成長するようです。

今までの化学肥料に頼っていた農作物の作り方だと病気にかかりやすかったけれど、エンドファイトを使うと、病気にも強いそうです。

エンドファイトの研究

エンドファイトの研究が様々な国で行われているようです。土から集めたエンドファイト600種類の中から、高い効果を出すエンドファイトを探しています。

屋久島の土から得たエンドファイトは、植物をよく成長させるそうです。白菜の病気に強いエンドファイトなど植物の力を引き出してくれるスーパー・エンドファイトを見つけようと研究者は必死です。

微生物は、いままでは分解菌として知られていましたが、今では、植物を生長させ、病気を防ぐという新しい認識となりました。

雑草と雑草、雑草とりんごの木、それぞれがエンドファイトと繋がり共生関係があります。

微生物のことは、まだまだ未解明の部分が多いそうです。そして、エンドファイトが着くと生育が悪くなることもあります。エンドファイトの着いた植物で動物が被害を受けることもあります。

ニュージーランドでのエンドファイトの利用

ニュージーランドのある放牧地では、牧草の8割にエンドファイトをが使われているようです。7年前から使っています。それまでは、アフリカン・ブラック・ビートルという虫に牧草が食べられ枯れていました。

エンドファイトを取り入れてからは、害虫が増えないし、肉の量も3割増えたそうです。

1980年代には、牧草を食べ中毒を起こした家畜がいました。牧草に住む微生物のせいだったようです。牧草の生育をよくし、家畜に影響のないエンドファイトを探したそうです。

このアグリサーチ社は、アメリカ、アルゼンチンへも輸出しているそうで、140億円の売り上げのようです。そして、今後は穀物への導入も考えているそうです。化学物質を減らし、環境にもいいということで、使う国や人が増えそうです。

北海道美唄市でのエンドファイトの利用

7年前から稲作の農薬を50%減らす試みとして、北海道美唄市を中心に76軒の農家が使っています。

田植え前に、1度散布するだけです。猛暑でいもち病が多発しましたが、エンドファイトを使った農家では、いもち病になったのは、6割以内でした。そして、いもち病の薬は、まわりの農家の半分以下しか使われませんでした。

減農薬のためのエンドファイトの効果が出ました。

エンドファイトの安全性は

微生物農薬
エンドファイトを微生物農薬として登録するには、お金がかかります。今後どうなるのかわかりません。
消費者への通知
どんなエンドファイトを使って育てたか、消費者へ知らせる必要があります。
生態系への影響
同じ種類のエンドファイトをたくさん使うと、生態系の撹乱もあるかもしれません。

環境汚染をこれ以上進めないためにも、微生物の力の利用と化学肥料・化学農薬を上手に使って、環境保全型の農業を進めたい、農薬は最後の切り札として残しておきたいと、専門家は話していました。

日本での家畜のエンドファイト中毒

1997年から1999年にかけ、アメリカから輸入されたライグラスストローを食べた牛や馬にエンドファイトの毒素による中毒と思われる異常が散発したそうです。

問題となったストローの輸出元であるオレゴン州は、世界有数の芝草種子生産地であり、種子を取ったあとのストローはかつては焼却処分されていましたが,環境問題等から現在では焼却が禁止されています。そこで、芝草種のストローが安価な粗飼料として日本に大量に輸出されるようになったようです。

対策としては、国産稲わらの有効利用、輸入ストローに対する規制とを併用する形が良いと言われています。

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国内での対応は、農家にエンドファイトによる中毒について正しく理解してもらい、輸入ストロー単味での使用を極力避け、牛の観察を怠らず、疑わしい症状を発見したときは当該ストローの使用を差し控え、そして家畜保健衛生所に速やかに連絡することなど、適切な対応をとるよう指導する必要があるそうです。

行政的には、国内での検査体制の確立や安全基準の設定が必要だそうです。

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更新日:2011/06/13