金属アレルギー

若い頃には、安いネックレスを色々と取り替えて着けて楽しんでいました。夏場は胸元が開くし、ネックレスの出番です。ところが、夏は汗をかくことが多く、ネックレスの金属が汗に溶けて接触性皮膚炎(金属アレルギー)を起こし、赤い湿疹が出て痒くなりました。

それからは、なるべくネックレスはしないようにしています。若い人に警鐘をならすためにも金属アレルギーについて調べたいと思います。

金属アレルギーとは

金属が原因で起きるアレルギーのことです。40歳代女性が一番多く発症しているそうです。

金属から溶け出した金属イオンが人間のタンパク質と結びつき、アレルゲンとなるタンパク質に変わることで、金属に接している皮膚にアレルギー反応を起こします。

金属アレルギーは、花粉症やアトピー性皮膚炎などとの関連性も指摘されています。大気汚染、食品添加物、残留農薬、などの環境汚染も一因と考えられています。

また、歯科用金属の大量使用が症状を悪化させているのではないかとも考えられています。特にアマルガムに含まれる水銀はもっとも危険な金属のひとつと言われています。

今のところ、一生治らないとのことで、金属アレルギーになった金属を避けることしかないようです。

金属アレルギーの症状

皮膚が金属に触れている場所で、接触性皮膚炎が起きます。また、アレルゲンとなった金属イオンが血液によって全身に運ばれると全身性皮膚炎になることもあります。掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)、扁平苔癬、偽アトピー性皮膚炎、顔面湿疹などの症状か出る人もいます。

また、口内炎、口角炎、舌炎、口腔扁平苔癬なども起きます。

顔の部分は16倍アレルギーになりやすいようです。

歯科金属による症状
歯科用金属などによる手足のかぶれ・シミ、シワ、肌荒れ、老化・痛み(ガルバニ電流)肩こり・ひざの痛み・頭痛・神経症状(水銀毒、重金属毒)・憂鬱・立ちくらみ・不定愁訴・自律神経失調・物忘れ・アトピー様症状・発癌等があるようです。しかし、この歯科金属が原因と簡単に判明できないことが恐ろしいと思います。

金属アレルギーの原因

ピアス
ピアスは、皮下組織と直接接するため金属アレルギーになりやすい。対策としてセラミックや樹脂で作られた ピアス楽天 をつけるとよいです。
ネックレス・ブレスレットなどの装身具、腕時計、メガネ
表皮のみに接するので、そんなに多くは発症しないが、たくさんの人の中では発症する人も多くなる。
ジーパンの金具、ブラジャーの留め金
こんな必要不可欠な物にも反応します。
歯科用金属
歯の詰め物などです。金属アレルギーとして、掌せき膿疱症、扁平苔癬、接触性皮膚炎などを発症します。

金属アレルギーになりやすい金属・なりにくい金属

金属アレルギーになりやすい金属
アマルガム(水銀・歯科用)ニッケル、コバルト、クロム、パラジウム(虫歯に使う)、金(14金、18金)
金属アレルギーになりにくい金属
銀、チタン、鉄、アルミニウム、白金

アレルギーを起こしやすい金属との合金やメッキなどの商品もありますから注意が必要です。

2012年9月に放送した「ためしてガッテン」では、金属アレルギーになりやすい金属として17種類を紹介していました。その17種類とは下記の金属です。

アルミニウム、コバルト、スズ、鉄、白金(プラチナ)、パラジウム、マンガン、インジウム、イリジウム、銀、カリウム、クロム、ニッケル、亜鉛、金、銅、水銀。

金属アレルギーの人が多い金属
金属アレルギーが多いナンバー3は、1位ニッケル、2位コバルト、3位クロムだそうです。これらの金属がよく使われていることと、水・汗に溶けやすいことからだそうです。

食品に含まれる金属

豆やナッツを食べ過ぎた50歳代の女性が、皮膚に炎症が起きました豆やナッツに含まれるニッケルのせいでした。

症状としては、手の平や足の裏の湿疹や膿(うみ)、全身の小さな発疹、アトピーの悪化、コインのような湿疹などが出ることもあるそうです。

ニッケルを含む食品
ココナッツ、チョコレート、きなこ、大豆、メルルーサ、青のり、くるみ、キビ、落花生、カシューナッツ、グリンピース、タケノコ、しそ、ナメコ、昆布、干しひじき、お茶類、ココア、コーヒー、紅茶、タバコ、香辛料、
コバルトを含む食品
豆、ナッツ、チョコ、ココア、紅茶、香辛料、干しわらび、青のり、干しひじき
クロムを含む食品
チョコレート、パルメザンチーズ、プロセスチーズ、チェダーチーズ、青のり、昆布、干しひじき、乾燥わかめ、お茶類、パプリカ、山椒、チョコ、ココア、紅茶、香辛料

これらの食品は、タバコ以外はポリフェノールを含んだり栄養価の高い物ですから、金属アレルギーのない人は、食べ過ぎないように摂ってください。

歯科治療の金属によるアレルギー

歯科でう歯などの治療のための金属からアレルギーになった人もいます。

症状としては、口内炎、しゃく熱感、ただれ、しびれ、痛み、味覚異常などが現れます。原因の金属は、ニッケル、パラジウム、コバルト、水銀だそうです。

アレルギーを起こしにくい、チタンやセラミックスなどの歯科材料を使う時には、保険が適用されないため治療費が高額になるそうです。ですから、十分な治療方法の確認が必要とのことです。

金属アレルギーの検査・治療

検査
原因金属のパッチテストが行われることもありますが、万能ではないようです。専門医では、口腔内検査、歯科金属検査、毛髪ミネラル検査、リンパ球刺激試験、唾液分析、金属含有レベル検査、生活環境アレルギー検査なども行われます。
治療
皮膚の炎症に、ステロイド剤の塗り薬が出されます。痒みが強い場合には抗アレルギー剤も処方されます。
歯科金属アレルギー
原因となっている金属の除去が一番です。代わりに金やジルコニア、サファイアなども使われるようです。歯磨きや口すすぎ、酸味のある物を避けることも良いようです。
解毒・排泄
専門医では、最後にEDTA点滴キレーション療法によるデトックスで体内に残留した有害金属を解毒、排泄します。発汗やサプリメントによる解毒にもある程度の効果があるようです。

パッチテストとは

ある皮膚科では、鉄工所で働く30歳代の男性の金属アレルギーを調べるためにパッチテストをしていました。

17の金属を溶かした試薬を紙に染み込ませた物を、背中に貼ります。2日間貼った後に、皮膚の反応を見ます。そのために、お風呂に入れませんし、汗をかかないようにします。汗をかくと、近い場所に貼った試薬が混じるからです。その後1週間は経過観察するそうです。

この男性は、亜鉛に陽性が出て、ニッケルは擬陽性という結果でした。そこで、亜鉛を扱う時には手袋をはめて防御することを指導されました。

アレルギーを専門にしている皮膚科でこのようなパッチテストが受けられるそうですが、事前に電話で問い合わせると良いです。

費用は、3割負担の人で1回1000円~2000円の負担でできるようです。

パッチテストで陽性が出やすい金属とは

パッチテストでの陽性率が高いのは、ニッケル・コバルト・クロムだそうです。これらの金属は、アクセサリーや身の回りの品にたくさん使われています。

ニッケル
ピアス、ヘアピン、ブラジャーの金具、化粧品、ネックレス、ベルトのバックル、腕時計、指輪、ハサミなどの文具、鍋などの調理器具、コインなどのお金
コバルト
ピアス、化粧品、ネックレス、指輪
クロム
革靴、バッグ、ベルトなどの革製品(皮をなめすときにクロムを使うので、それが製品に残っているから)

メディカルデトックス(EDTA点滴キレーション療法)

メディカルデトックス(EDTA点滴キレーション療法)
30年前にアメリカで始まった治療法だそうで、普通の生活の中で体内に蓄積された有害ミネラルを体の中から解毒(デドックス)するものだそうです。現在アメリカでは、主に心筋梗塞、脳梗塞、冠状動脈疾患などの予防に行なわれているそうです。
有害ミネラルとは
カドミウム、水銀、ヒ素、鉛、アルミニウム、ベリリウムなどが有害ミネラルとされています。これ以外でも特定の金属の過剰摂取はよくありません。
有害ミネラルの蓄積はどうして起きる
歯の詰め物(アマルガムなど)、大気汚染、排気ガス、汚染された魚介類、水道水、石油、ペンキ、除草剤、産業廃棄物、農薬、土壌、制汗剤などから日常生活の中で体内に蓄積され、害を引き起こします。
有害ミネラルの害は
高血圧、肝臓疾患、腎臓疾患、神経過敏、アトピー性皮膚炎を起こします。また、食欲不振、肩こり、めまい、下痢、頭痛の症状を起こします。中枢神経障害、免疫機能障害、動脈硬化、貧血、皮膚がん、全身疲労、心臓病、アルツハイマー病、ガンなどの原因にもなります。
有害ミネラルの排出
メディカルデトックス(点滴キレーション療法)が最も効果的のようです。サウナや岩盤浴、サプリメント等でもある程度の効果があると言われています。
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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS

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更新日:2020/03/15