肺炎の種類

平成19年には約111万人が亡くなり、一番多いのが悪性新生物(がん)で約34万3000人、二番目が心筋梗塞・心不全の心臓疾患で約18人4000、三番目は脳出血・脳梗塞の脳血管疾患で約12万6000人、四番目が肺炎楽天 で約11万人だそうです。

高齢者の肺炎

現在70歳以上の高齢者は、全人口の約1/5で約2000万人だそうです。2000万人のうち11万人(肺炎による死亡者)、つまり、70歳以上の高齢者の約200人に1人が毎年肺炎で亡くなっている計算になるそうです。

高齢者が気をつけなければならない肺炎は、肺炎球菌性肺炎、マイコプラズマ肺炎、レジオネラ肺炎があります。インフルエンザで重症になると肺炎を起こします。

高齢者には、誤嚥性肺炎も多く見られます。

肺炎の症状

原因の違いに関係なく、肺炎の症状には、咳が出る、痰が出る、熱が出る、呼吸が困難になる、胸痛があるなどがあります。

高齢者の場合には、食欲が無い、元気がないといった一般的な症状を訴え、発見が遅れることがあります。手遅れで重症になると命を落としますから、注意が必要です。

肺炎の種類

肺炎球菌性肺炎

肺炎の原因菌として最も多いのが、肺炎球菌です。肺炎の1/4は、肺炎球菌によると言われます。肺炎球菌性肺炎と診断されたら、抗生物質を使います。早期発見早期治療が大切です。

肺炎球菌ワクチンは、肺炎の原因となる肺炎球菌の約80%をカバーしているそうです。肺炎球菌ワクチンは、一度接種すると5年間は有効です。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマという病原微生物による肺炎で、高齢者よりも若年者に多いようです。小児、若年成人がよくかかり、1歳以下は比較的少ないそうです。

皇太子様の長女愛子様もマイコプラズマ肺炎で2011年秋に入院加療されました。

流行は4年ごと、6〜7ヶ月まん延します。しかし、今ではこの周期も崩れてきているようです。

症状の特徴は、発熱で発症し、痰の少ない頑固な乾いた咳が長期間続きます。咳は早朝、夜間就寝時に増強します(夜11時とか3時とか)。そして、症状に個人差があることで、症状の軽い人は仕事や通学を続け職場や学校などで他人にうつすことになります。(アレルギーなのだろうと思ったり、原因がわかりにくいからです)

一般の市販薬や通常の抗生物質は効かず、特定の抗生物質を使う必要があります。診断が難しく、効果的な予防法もないそうです。咳が続いている時には、マスクをつけます。薬は指示された期間は、必ず飲みます。一般的には1週間飲むそうです。

医師に診てもらう時には、痰が少ない乾いた咳であること、周りに長期間咳の止まらない人がいることを伝える必要があります。

通常、入院は必要ない場合が多いそうですが、合併症がある時には入院が必要です。合併症は、心筋炎、中耳炎、多形紅斑、脳炎、多発神経炎など多彩です。

レジオネラ肺炎

レジオネラ属菌によって起きる急性肺炎で、進行は早く、呼吸不全で死亡する場合があります。レジオネラ属菌は、土壌中にある菌で自然環境に常在しています。

日本では、24時間風呂で循環する温水が菌に汚染され、入浴した人が感染しました。レジオネラ属菌は、1976年米国のフィラデルフィアのホテルで221名が、原因不明の肺炎に罹り、34名が死亡しました。そして、このホテルのそばを歩いていた人も感染しました。このホテルのクーリングシステムが故障していたことが原因でした。

夏型過敏性肺炎

夏型過敏性肺炎と呼ばれるのは、日本では梅雨以後の高温多湿の季節に起こることが多いからだそうです。夏型過敏性肺炎は、カビの胞子を何度も吸い込むことによって、胞子に対するアレルギー反応が起き、肺に炎症が生じる肺炎です。日本での過敏性肺炎の過半数を占めるそうです。

トリコスポロン・クタネウムという真菌(カビ)の胞子を吸い込むと量が少ないうちは、白血球が闘います。胞子が多くなると、T細胞が増え、感作リンパ球ができ胞子と闘いますが、感作リンパ球が過剰に反応すると肺自体を攻撃してしまうそうです。

カビが、エアコンで繁殖していることも多いため、5月から10月の間だけ過敏性肺炎の症状が現れる人とも多いようです。

夏型過敏性肺炎に罹った人の例

ある女性は、咳や息切れがしていましたが、ある日自転車に乗って出かけると、坂道でもないのに息切れがしました。単なる疲労と思っていました。が、時々高熱が出ることもありました。

2年後の夏には、とうとう入院してしまいました。ところが、入院すると咳も泊息苦しさもなくなりました。

家に戻ると再発しました。そこで、急性夏型過敏性肺炎と診断されました。

女性は、家の窓は開け、掃除もよくしているのにカビとは心外でした。家をよく調べたら、二階の天井に黒っぽいシミがありました。タンスをのけてみると、やはり天井には黒っぽいシミがありました。

この女性は、家財や本も処分し、リフォームもしましたが、ダメで、新しく家を建てたそうです。そこで、二重のローンのために、働きに出ることになったそうです。

人によっては、夏型過敏性肺炎に罹りやすい遺伝的体質もあるようです。

夏型過敏性肺炎の治療法

始めは、家から離れると良くなります。

トリコスポロン・クタネウムという真菌(カビ)の胞子がなくなれば治ります。

薬物療法としてはステロイド剤の投与が中心で、症状に合わせて対症療法を行います。

トリコスポロン・クタネウムについて

トリコスポロン・クタネウムという真菌(カビ)は、糖類を好むそうです。糖類以外も分解吸収して栄養源にします。温度が5〜35℃の範囲で発育し、最も増殖しやすい温度は20〜30℃だそうです。

湿度が60%を超えると発生しやすくなり、80%を超えるとあっという間に増殖するそうです。冷房活用時の室内のエアコンの中は湿度が99%になっているようです。

トリコスポロン・クタネウムという真菌(カビ)の繁殖について

カビの予防には、換気をよくすること、濡れたらこまめに拭くことです。

誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は、飲食物が気道に入ったために起きます。感染症ではありませんが、高齢者に多い肺炎です。

健康な人の場合は、口腔内の食べ物は食道から胃へ入りますが、高齢者は、口腔内の食べ物が誤って気道に入ることがあります。

咳などの生理的な反射で、通常は肺に達することはありませんが、肺まで侵入すると、嫌気性菌などが二次的に感染し、重症の肺炎を起こすこともあります。

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Author:Tomoko Ishikawa Valid HTML5 Valid CSS
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更新日:2016/08/24