訪問歯科診療
自宅療養中や入院中で歯科への通院ができない人のために、訪問歯科診療が行われています。
超高齢化社会を迎えて、ますます訪問歯科診療を希望される方も増えてきています。訪問歯科診療とは、具体的にどんなことがしてもらえるのか、調べたいと思います。
訪問歯科診療とは
訪問歯科診療では、虫歯、歯周病の治療、予防処置や入れ歯の作成、修理、調整などをしてもらえます。また、訪問口腔ケアでは、口腔ケアでの感染症予防、誤嚥性肺炎の予防や食べる機能の回復を支援する活動も行われています。
- 対象者
- 入院中や寝たきりで療養中で、外出ができず通院が困難な人
- 依頼方法
- かかりつけ歯科医院、または岡山県歯科医師会事務局まで電話(086-224-1255)
- 費用・金額
- 上下の総入れ歯を訪問歯科診療で作った場合には、調整を含めて完成まで、平均6回程度の訪問歯科診療が必要です。1万2千円〜1万5千円程度の費用が必要です。(患者負担割が1割の場合)
口の6つの機能
口には6つの機能・働きがあります。
- 食べること
- 呼吸すること
- 話すこと
- 唾液の分泌
- 脳への刺激
- 力を出すこと(平衡感覚を保つこと)
口の中の衛生状態の悪化、機能低下は、心身の健康を悪化させます。高齢者では、生活の質の低下、要介護状態の悪化や肺炎などの重篤な病気を引き起こすこともあります。
以下のチェックリストに1つでも当てはまる人は要注意です。
口のチェックリスト
- 歯垢・歯石が付いている
- 歯茎が腫れている
- 歯がぐらぐらしている
- 唾液の量が減った
- 舌の色が悪い
- 口臭が気になる
義歯・入れ歯のチェックリスト
- 義歯 が合わない、すぐに落ちる
- 義歯をはめると痛い、あたりができた
- 義歯が汚れている
- 義歯が破損してしまった
- 義歯に付いている針金が折れている
- 義歯の針金を掛けていた歯が抜けている
訪問口腔ケア
要介護者の誤嚥性肺炎は、口腔衛生と深い関係があります。
口腔ケアをすることによって、40%前後の誤嚥性肺炎予防効果が期待できるそうです。
口腔ケアとは、歯を磨くとともに、口の中を清潔にすることです。口腔ケアにより、疾病の予防、口腔障害の改善、栄養摂取、生きがい、爽快感など、生活の質の向上を目指すことができます。
「噛むこと」は全身への効果あり
噛むことは、意外にも全身への良い影響を与えてくれます。
- 肥満防止・・・よく噛むと満腹中枢を刺激し、少量で満腹感を得られます。
- 味覚の発達・・・舌の味覚細胞と脳の味覚中枢を刺激します。
- 言葉の発音を明瞭にします。
- 顎、顔の正しい発育をします。
- 脳を発達・・・脳の血液循環が良くなり、老人性痴呆症を予防します。
- 歯の病気を予防・・・唾液により、虫歯、歯周病、口臭、糖尿病、骨粗しょう症などを予防します。
- がんの予防・・・唾液中の酵素が発がん物質を抑制します。
- 胃腸の働きを促進・・・唾液中の酵素が消化を助けます。
- 全身の体力向上・・・唾液中のホルモン(パチロン)による子どもの発育促進、老化防止の効果があります。
誤嚥性肺炎とは
高齢者は、嚥下や咳反射が低下し、口腔内の細菌が気管支に入り誤嚥性肺炎を起こすことがあります。
誤嚥性肺炎は、嚥下性肺炎、吸引性肺炎とも呼ばれ、誤嚥または誤飲を契機として発生する肺病変のことです。
誤嚥があっても、誤嚥の量が少ない、口腔細菌が少ない、全身の抵抗力が強い場合には、肺炎の発症は少なくなります。
誤嚥性肺炎は全身麻痺患者に限らず、意識障害のある患者さんや全身状態が著しく低下した患者さんにもみられることがあります。 また、老年者の診療では、しばしば遭遇する肺炎の一つだそうです。
気になる症状があれば、早めにかかりつけ歯科医に相談してください。
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