腰痛
腰痛は、若い人からお年寄りまで、さまざまな様態で表れます。腰痛という体の中心の痛みは、体を動かすことさえ困難にし大変不自由で困ったことです。
はっきりとした診断が出ればいいのですが、心因性の腰痛もあると言います。
私も時々腰痛になったり、足の先がピリピリすることもあります。よく勉強して予防法を実行してきたいと思います。
腰痛の原因
脊椎の中でも特に腰椎は動く範囲が広く、支える筋肉の負担も大きくなり疲労を起こすと腰痛になります。姿勢が悪い(そり腰の人)と一部の背骨、筋肉に負担がかかり腰痛になります。
また、背筋、腹筋、でん筋(お尻の筋肉)などが弱いと腰痛になります。ストレスは心因性の腰痛にもなるし、筋肉の緊張を起こし姿勢も悪くなりやすいです。
| 背骨が原因の腰痛 | 椎間板ヘルニア 、 腰部脊柱管狭窄症 、 変形性脊椎症 、 骨粗鬆症 |
|---|---|
| 内臓が原因の腰痛 | 腎臓結石、 尿管結石、腎疾患、 大動脈瘤 、 婦人科の病気、 悪性腫瘍 虫垂炎、胆石症、膵臓疾患、 |
右腰の痛みと左腰の痛みではあまり大きな違いはないそうです。
腰痛の多くが椎間板ヘルニアで症状として坐骨神経痛が出ます。
右腰に症状のある人は椎間板ヘルニアが右側にあり右の神経を圧迫し、右半身に症状が出ます。 左腰に症状のある人は椎間板ヘルニアが左側にあり左の神経を圧迫して左半身に症状が出るようです。
中心に痛みを感じている場合は腰椎に問題があることもあり原因も様々だそうです。
内蔵が原因の腰痛
慢性的な腰痛のある人の約90%は、本人が知る知らないに関わらず、 腎臓に何らかの問題を持っているそうです。
- 虫垂炎
- 虫垂炎では、通常右下腹部痛が起こりますが、まれに右側の腰部痛で発症することがあるようです。他には発熱・腹痛・嘔吐などの症状があります。
- 胆石症
- 胆石症は、右上腹部の激痛が典型的な症状ですが、右側の腰部に疼痛発作を繰り返す時もあります。
- 膵臓の病気(急性膵炎・慢性膵炎)
- 急性膵炎では、上腹部に激痛があり痛みは腰背部に放散します。慢性膵炎では、鈍い腰背部の放散痛だけの場合もあります。
- 腎臓の病気
- 腎臓は腹腔の後面に位置するため、腎臓に炎症がある場合は腰部が重たく感じることがあるようです。腎盂炎では、寒気とともに高熱が出て、腰の痛みを訴えることがあります。
- 尿管疾患・尿路結石
- 尿管疾患では腰部から下腹部に沿って放散痛があり、排尿することによって痛みが増していきます。
腰痛の3つの痛みの原因と対処法
NHKで放送していたのは、 腰痛 の3つの痛みから原因と対処法を分けていました。
| 痛み | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| ハッキリ型 | 骨・つい間板・じん帯など | 外科的治療・手術 |
| ズッシリ型 | 筋肉・姿勢 | 運動・姿勢を直す |
| モヤモヤ・ジリジリ型 | 特定できない(神経・脳・心理的要因) | ペインクリニックで痛みを緩和させる |
腰の症状のチェック法
| 1腰を前に傾けると痛みが強くなる | つい間板ヘルニア |
| 2腰を後ろにそらすと痛みが強くなる | せき柱管狭窄症 |
| 3前後左右に腰を動かしても痛みはかわらない | 上のモヤモヤ・ジリジリ型に当たる |
| 4上の1〜3がなくて休むとよくなる | ズッシリ型 |
| 5上の1と2に当てはまる | ハッキリ型 |
腰痛の外科的手術法
腰痛があり、神経の圧迫によって排尿障害が出ている時には早急な手術が必要です。また、足に力が入らず100メートルも歩けないとか、安静にしても下半身の痛み、しびれが強い時は、手術を考えるようです。
椎間板ヘルニアは手術をしなくても1年後には95%が回復という研究報告もあるようで、手術が最良とは限りません。
脊柱管狭窄症の手術では、痛みは改善してもしびれが残る場合があるそうです。つい弓切除術がよく行われています。つい弓切除術とは、背中側を切りつい弓を取り除き、神経を圧迫する黄色靱帯も取り除き、神経がゆったりとできるようにする手術です。手術後2〜3ヶ月は、重い物を持たない、体を曲げないという注意が必要です。
手術は、神経を圧迫する背骨の一部や、飛び出した椎間板ヘルニアを切除します。通常は、背中を5センチほど切開して行います。内視鏡を使う手術もあります。
主な手術は、脊柱管狭窄症の手術と椎間板ヘルニアの手術になります。
神経ブロックの方法(ペインクリニック)
- 硬膜外ブロック(局所麻酔、ステロイド)
- 神経根ブロック(硬膜外ブロックより少し難しいので、専門医にしてもらいます)
- つい間関節ブロック(原因を探ることもできます)
腰痛の予防体操・運動
体全体のバランスをとり、筋肉を鍛えることで、腰痛が軽減するそうです。
腰割り体操
腰割り体操は、おすもうさんのシコをふむ形に似ています。
- 両脚を肩幅より少し大きめに開きます。
- 腰を膝の高さまで下ろし、30秒保持します。その間に体を左右にひねります。その時に前かがみにならないように注意します。
- 1日3回、腰割り体操を行います。
32人の学生さんにこの腰割り体操を1ヶ月実施してもらったら、平均でバスト+0.9cm、ウエスト-3cm、ヒップ-1.3cmのシェイプアップ効果があったそうです。
この腰割り体操には、腰痛や膝痛の改善、プロポーションアップ効果、ダイエット効果などもあるようです。姿勢もよくなり、自信がついて心も晴れ晴れとしてきそうですね。
スクワット運動
腰割り体操とよく似ています。スクワット運動は、トレーニングの王様と言われているそうです。腰痛、膝痛に効果があります。
腰や膝にに負担をかけないように、壁の角を利用して行うとよいようです。
壁の角に体を預け、スクワットをします。股関節を柔らかくすることで体全体のバランスが良くなります。
鯉のぼり体操?
私が勝手に名付けました。鯉のぼりになった気分でするとよいかも。
- 壁に両手を肩幅に開いて、手のひらを腕と直角になるように着けます。
- 片足を体と水平になるように上げます。無理ならそういう気持ちで、できる位置まで上げます。この時、背中や腰が傾かないように、左右に動かないように水平に真っ直ぐにします。
- 1回10秒を10回します。(両足を同じ回数行うようにします)
腰痛Q&A
NHKの番組でしていたものを筆記したので、誤りがあるかもしれません。その点はご了承くださいますようにお願いいたします。
- 年に数回ぎっくり腰になります。ぎっくり腰はどの型? 対処法は?
- 急に起こる腰の痛みをぎっくり腰といいます。ぎっくり腰の原因はわからないことが多いです。痛み止めを使い、数日間安静にしておくとよいです。MRI検査でつい間板ヘルニアが見つかることもあります。
- 腰に鉛があるような感じがします。MRIでも異常がなく、薬も効きません。
- モヤモヤ・ジリジリ型です。神経・脳が過敏に反応しているのかもしれません。神経ブロックがいいかもしれません。
- ズッシリ型とモヤモヤ・ジリジリ型の両方の症状は? 対処法は?
- ズッシリ型とモヤモヤ・ジリジリ型の両方の方もいます。心と体の両方に働きかけるとよいです。ヨガ、太極拳、テレビ体操など体のバランスを整えてから心を治します。
- 88歳女性でせき柱管狭窄症です。5年前から腰痛で神経ブロックを3回受けましたが、よくなりません。
- この年齢だと手術(つい弓切除術)は慎重に考えます。90過ぎの人にも手術をしたことがあります。心筋梗塞などの内臓の病気が無いことが必要です。
- 76歳女性、9ヶ月前につい弓切除術をしましたが、足のつま先のしびれ、痛みで歩行困難になっています。
- つい弓切除術をされましたが、神経の圧迫がとれていないのです。以下のことが考えられます。@MRI検査をし、再手術を受けるAすでに神経が痛んでしまっているのなら、痛み、しびれの対処法を考えるB手術で神経を痛めてしまった手術後の痛み、しびれには薬を使います。抗てんかん薬、抗うつ薬、医療用麻薬などで2割ほど軽くなるそうです。また、脊髄硬膜下電気刺激法があります。信号を送ることで痛みをやわらげる方法で、健康保険も効きます。
- 68歳女性、脊柱管狭窄症ですが、やってよい運動は?
- 腹筋、背筋、腸腰筋を鍛えることがだいじです。
- 65歳女性、手術後、座骨神経の痛みとしびれが出ています。
- 原因は癒着です。硬膜外くう鏡(入院期間は1〜5日間、退院後は日常生活 )を勧めます。4oの管を入れてX線などを見ながら癒着を取ります。40万円〜50万円の自費がかかります。
- 17歳男性、ラグビーをしていますが、座ると左足がしびれます。つい間板症の治療法は?手術は受けた法がいいですか?
- 一般的には手術はしません。ラグビーができなくなると困ります。ラグビーのスケジュール、本人の体力などを考慮し、基本的なトレーニングや痛くないストレッチをしてもらいます。腹ばいストレッチは、まずうつぶせに寝ます。顔を左に向け、左足を上げて、背骨と左の太ももが直角になるようにします。反対は顔を右に向けると、右の足を上げて、背骨と右の太ももが直角になるようにします。交互にします。猫のびストレッチは、四つん這いになり、腰の部分をゆっくりと上げたり下げたりします。
- 腰のための健康レシピ?
- 牛乳、サケは、カルシウムやビタミンDを含むので、骨をつよくし、カルシウムの吸収を高めます。パプリカ、アーモンド、こしょう、しょうがなどは、ビタミンEや辛み成分が血行促進に役立ちます。あさりは、ビタミンB12が豊富に含まれているので、神経の回復に役立ちます。
- 右足が痛くて寝られません。腰椎すべり症の手術は?
- 腰椎の骨が前にずれるので、後ろを走る神経が圧迫されます。薬物、ブロック、運動で効果がなければ手術になります。手術は、つい弓切除術で10日間の入院です。骨がぐらぐらしている場合は、後ろから金属(チタン)で固定して固めます。チタンは入れたままになります。この場合は2〜3週間の入院となります。
- 76歳女性、3年前に右足がしびれ始め、脊柱管狭窄症と言われ500メートルしかあるけません。治療法は?
- 間欠跛行です。歩き始めは何ともないですが、しばらく歩くと腰痛、しびれが出ます。しゃがんで休むとまた歩けます。手術を勧める医師は「自然に治ることはないので、治す確実な方法として手術を勧めます。神経が痛んでしまうと、手術の機会を逃してしまいますから」神経ブロックを勧める医師は、「500メートル歩けるので、神経ブロックを何回かやってみるとよい。硬膜外ブロックを週1回で5回します。」運動療法を勧める医師は、「自転車やシルバーカーの利用、コルセットの着用や背骨の回りを鍛えるトレーニングをすると改善する余地があると思う」と、言っています。
「腰痛」と一口に言っても、原因はいろんな所から来ています。放っておかないで、整形外科や内科を受診し、わかるならば原因をつきとめて、それに合った治療をしてもらいたいですね。
腰は体の中心部分、要・かなめです。腰痛のせいで活動範囲が狭くなるのを阻止したいものです。
